か細く差す木漏れ日
陰り絶える残り火
波打ち際転がる
かつて抱きしめたもの

浮かび上がり漂う
形を成し響いて
骨を置いて朽ちゆく
もう動かない音色

焼け爛れた命を 私を焼く私を
切り裂けど焼き払えど 燻り絶えぬ思い出

忘れたふりをしても 消えはしない記憶を
閉じ込めても蓋をしても 溢れ出す過去の所業

何時か上げた狼煙は 今は枯れた群青
叫び上げて膝をついて炭になった旗を見てる

人じゃないと分かって 化けの皮を被って
嘆き暴れ狂う前に 檻の中に押し留める

焼いて忘れて旗掲げて暴れて
かき混ぜられた意識 原形はとどめてない

暖かな泥の中 揺られ眠りについて
次に覚めた頃には もういないかな

殻になった命を 瓦礫の下に埋める
灰になった命は 海に浮かび漂う

風前の灯火は 吹けば尽きる命は
未完の心抱え 燻りもがく

あと少しだけ 引き摺りながら
もう少しだけ 漂う灰を見送りながら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

漂う灰の海 / 初音ミク 歌詞

閲覧数:279

投稿日:2021/08/19 01:42:11

文字数:402文字

カテゴリ:歌詞

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