まるで分からない君の声は
今も耳に入ってこない
涙が頬を伝う君の顔
「どうしてそんなに泣いているの?」
行かないでと手を伸ばしかけた
君はもう背中を向いていた
追いかける足を止めて
佇む僕はポツリとひとつ
まるで分からない君の声は
今もこれからも聞こえぬまま
地面に染みる水流れたまま
「どうしてこんなに止まらないの?」
崩れ落ちた僕の前に
ゆらりとゆれる手がひとつ
顔を上げた目の中に
太陽のような君の笑顔
やっと分かったよ君の声が
今にも泣けそうな優しい声
触れた手に伝わる温もり
「ずっとずっと一緒だよ」
「もう泣かないで」
そっと手をとり
「はなれないから」
夕日が照らす
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