奪い合った最後の一粒を笑って
筋書き通り諦めて手のひらに置く
口に含み広がる甘さとは別のもの
二度と戻れなくなったから知った

干渉波が静かに広がってくみたい
捻れた気持ちをどこまでも解きほぐし
憎たらしいくらいに優しくして
最高に残酷な幸せの記憶にしてる

お下がりの残念賞をもらい続けて
食べてしまえば無くなってしまうから
でもいつまでも手の中に仕舞えない
それは君の指先も同じだったね

もう怒られてしまうから言わないでおこう


掠め取った最期のひとかけを摘まんで
台本通り投げかけて目の前に疾く
喉に薫り満ちてく甘さとは違うもの
今は聞かれなくなったから知った

燃焼波が大きく届いてくみたい
薄れた想いをどこまでも煮詰めてく
狂おしいくらいに見守ってて
最悪に腕白な幸福を既読にしてる

おこぼれの参加賞をもらい続けて
分けてしまえば無くなってしまうから
ただ何度でも身のうちにとっとけない
それが君の唇と似てるって思う

もう笑われてしまうから告げないでおこう


あのさ覚えてる？ニヤニヤしながら近づいて
「どうしたの？」って助ける気もなかったクセに
話だけ聞いて立ち去って手を振って嫌な奴
記憶から消そうとしても消えなかったんだけど

あれどこから話したっけなんて考えちゃうし
どうでも良いことばかり気にして迷っては
それすらも笑って茶化してくれるの気に入って
価値のない積み重なりがいつからか全部全部

ずるいよ
ほんとうにずるいよね


お下がりの残念賞をもらい続けて
食べてしまえば無くなってしまうから
でもいつまでも手の中に仕舞えない
それは君の指先も同じだったね

もう怒られてしまうから言わないでおこう

もう伝えられないんだから