【第四話】







自分の体が軽く感じたのも束の間、
どんっ、と言う鈍い音とともに、
背中に激しい痛みが襲ってきた。

「い、いったぁ・・・」

そっと目を開けると、
目の前に青い空。
白い雲。
照りつける太陽。

私はそっと起き上がった。
此処は...
私が落ちたはずの崖だ...

また、落ちるのが怖いので
後ろに後ずさり、立ち上がった。

生きてる...?
私、死んでない?

生きてる。
―――――私生きてる!

ていうことは、此処は...

「凛...?」

ふと、後ろから声が聞こえた。
久しぶりに聞いた、とても懐かしい声が。

私は、ばっ、と後ろ向いた。

―――――蓮だ。

私は泣きそうになった。
いや、もう泣いてるかも。

「蓮っ」

と、叫んで勢いよく蓮に抱きついた。

「え、凛? どうして此処に?
 しかも、カチューシャとヘアピンは...」

蓮がびっくりしながら問う。

・・・ え!?
私は蓮から急いで離れて
髪の毛を触ったり
手を見つめたりしてみたけど、
変わってない。私が崖に落ちた格好と。
てっきり、自分の体も3年前に戻ると思ってたよ...

生憎、あれから3年も経っているのだ。
カチューシャもヘアピンも止めてしまった。
背が伸びたりしてないのが救いだけど。

蓮は相変わらず、ぽかーんとしている。

「え、えっと、その...」

どう説明しようか迷っていたとき
蓮が、はっ、として

「り、凛だよね...?」

と、私におずおずと話し掛けた。

馬鹿な私は、こくっと頷いてしまった。
わ、私の馬鹿っ、認めちゃってどうするのよっ

もう、此処が過去だと言うことはわかっている。
というか、此処に蓮がいることがそれを物語っている
ただ、何年前??3年前でありますようにっ
話をそらせ、私っ
そして、オブラートに聞き出すんだっ!

「そ、そうだよっ。
 きょ、今日は8月1日だよねっ
 な、何曜日だっけ?」

私ってば、全然そらせてないじゃんっ!
しかも、直球って…!
で、確か3年前の8月1日は土曜日だったはず...!

「うん。今日は8月1日。
 土曜日かな?

 
 でさ、凛?
 いつもとなんか、雰囲気違うよね?
 しかもさ、

 僕はさっき凛と家の前で別れたんだよね。
 
 でも、どうしても、君は凛にしか見えない。
 僕が見間違えるはずないんだから。

 ――――――君は誰?」

ぎくっ、と肩が震えた。
さっきまでのおずおずとした姿勢は何だったんだ!

そして、私もあの日
蓮と家の前で別れたのは
はっきりと覚えている。
忘れるはずないでしょ。

そして、此処は私が思った通り3年前だった。

私は此処の『凛』じゃない。
3年前から来ましたって言うの?

そんなの言えるわけない。

どうしようどうしようっ!
今更誤魔化せない。
絶対蓮にはお見通しだ。


――――――どうしよう...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

TimeSlip.

恐れていたことが...!!
ちょいとぐだぐだになっちゃいました(。・ω・。)泣

怒らないで欲しい-っ
でも、アドバイスは
ばしばし受け付けますヾ(*´∀`*)照

さあ、修正開始かなぁ...??

閲覧数:116

投稿日:2012/08/01 21:36:53

文字数:1,220文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • しるる

    しるる

    ご意見・ご感想

    過去に飛ぶと、色々矛盾やら何やらが多くて、大変だと思うんだw
    ささ、つかさ君の腕の見せ所ww

    (^A^)丿ふぁいと~

    2012/09/18 17:34:18

  • イズミ草

    イズミ草

    ご意見・ご感想

    知ってるかい、君。
    環境依存文字は、表示されないんだぜ―――?

    さっきまでのおずおずとした姿勢は何だったんだ‼
    ↑の、後ろ後ろ!!
    ほかにもあるでよ。

    レン君鋭でえ――――ww

    2012/08/01 20:35:08

    • つかさ君

      つかさ君

      そうですかΣ
      修正しましたゞ

      こんな鋭い蓮君を描きたかったわけじゃないんですけどねw
      つい、好みが出ちゃいました(o゜∀゜o)笑

      2012/08/03 12:20:10

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