指を刺した針の【冷たい痛み(のろい)】に
寝入る【青緑の姫(わたし)】を【薔薇(そうび)】が包んだ

茨の【壁(ウォール)】の下で
【魔女の哄笑(わらいごえ)】は何時しか【魔女の後悔(なきごえ)】に
【王子の接吻(めざめのくちづけ)】は遠く
【時計の針(じかん)】ばかり過ぎ行く

【【双子の黄色い魔法使い(ふたごのウィッカ)】の誘(いざな)いに
【蒼の王子(おうじ)】は馬を駆り
蹄の音に【紅の魔女(わたし)】は泣き付いた

終わらせて　終わらせて
その唇　その【接吻(くちづけ)】で
眠る【青緑の姫(あのこ)】を　目醒めさせて

【茨(うで)】を伸ばす【青緑の姫(かのじょ)】
抱き竦めた【血塗れの腕(ぼくのうで)】
【接吻(くちづけ)】た場所から朽ちて行く【青緑の姫(かのじょ)】の
最後の【表情(かお)】　――　【解けた蕾(あんどのえみ)】

身を包んだ【蒼の王子(あなた)】の【接吻(くちづけ)】に
寝入る【青緑の姫(わたし)】の【冷たい痛み(のろい)】は消えて

――目醒めれば朽ちる御伽噺。

止まった【時計の針(じかん)】が動き
全ては【残骸(ちり)】に　そうして【行く末(はい)】に
四つの頭蓋を足元に　【蒼の王子(おうじ)】の夢もまた醒める――


――【That's all(めでたし、めでたし。)】