木立の隙間に 朝陽が差し込み
ひとりで目覚めた 小さな洞窟
となりにいたのに あなたはいなくて
辺りを見回し 姿を追ったの
鳥の鳴き声 谷間に響き
気配も残さず あなたは去った
衣に残った 微かな温もり
夢ではないこと 確かに感じる
私の命に 焔を灯した
聖なる獣よ あなたに逢いたい
誰にも頼らず 望みも忘れて
天涯孤独と 思って暮らした
辛さや寂しさ すべてを飲み込み
朝から晩まで 働き続けた
聖(せい)の香りに 引き寄せられて
あなたは天から 下界に来たの
神秘な瞳は 綺麗な青色
この世に埋もれる 私を救った
凍えた心を 優しく抱きしめ
ひとりじゃないこと 教えてくれたの
山を震わし 木の葉が揺れて
空から届いた あなたの波動
我が身に宿った 新たな鼓動は
再び交わる 希望に繋がる
出逢いは玉響(たまゆら) 何より尊く
聖なる獣よ あなたに逢いたい
聖なる獣よ 愛しきあなたよ
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