「ただいま~」
「おかえり…」
「アイス買ってきたんだけど食べ…」
「リント、話すことないか?」
「えっ?ないよ~。何急に!」
「俺はリンさんが好きだ。」
真剣な顏して言うレンを見て、本気だと理解した。
レンにはウソつけないな。
「リント…好きなんだろ?」
「…多分、好きになってると…思う。」
長い沈黙を遮ったのは俺。
「リンちゃんはテトと違うんだ。だから…」
「リントは何でテトと比べるんだよ!!リンさんはリンさんだろ!?」
「……」
「…リンさんが…可哀想だ。」
そういってレンは扉を閉めた。
「可哀想…なのか…?」
リンちゃんは俺に愛されると可哀想なのかな…?
確かに俺はテトと比べて始めて好きになった。
それって…
「俺…最低…」
―――――――――――――
「リントっ!!」
「リンちゃん…」
「あれ、どうしたの?テンション低いよ?」
「リンちゃんはさ、俺のどこが好き?」
「えっ////」
「……」
「やっぱり笑顔かな!!」
笑顔…か…。
「リンちゃ…」
「リントー!!」
「テ…テト?」
「ちょっとさ、話あるんだけど!!」
―――――――――――――
「どうしたの?」
「リント、も一回付き合わない?」
「え――?」
「いや、リントイイ男だし、リンも楽しいって言ってたし!!」
「ごめん、俺…」
「リンが好きなんでしょ?でもリン、男の人といたよ?」
リンちゃんが男の人と?
「リンはもう他の人のモノなんだから私と…」
「…ウソでしょ?」
「な…何言ってんの、ウソなワケ…」
「リンちゃんは俺を裏切ったりしないから。」
「っ!!」
やっと分かった。
俺は、テトと比べなくてもリンちゃんが好きなんだ。
「俺、要があるから!!」
伝えよう、この気持ち。
―――――――――――――
「っリンちゃん!!」
「どうしたの、汗だくで…」
「俺、リンちゃんが好き!」
「リンさ…。っ!!」
「…ウソ…じゃないよね?」
「ウソなわけないでしょ?」
「っ…私も…好きだよっ!!」
「……っ…」
「レ……ン…」
「良かったな、リント。」
泣きたいんだと思う。
「レン、そういや屋上の鍵閉めるの忘れてた!!閉めてきて~」
「…しゃあねぇな!!」
「リンちゃん、付き合って…くれる?」
「んっ、もちろん!!」
―――――――――――――
「ふざけやがって…」
「…ふざけてないよ。リンが好きだし!!」
「ノロケんな!!」
「レッレン君いますか…?」
「あっ、レンカ!入っていいよ~」
「お邪魔します…」
レンカはレンが好きみたい。
「レンカまた来たのか。」
「ダメでしたか?」
「べっ別にいいけどさ…」
「リントーっ!!デートしよっ!!」
「リン、いきなりだね~」
「行こーよっ!!」
「昨日付き合ったばかりだよ?」
「カンケーないよ!それと…」
レンとレンカの方に目線を送る。
「そっか…じゃあどこ行く?」
「あの公園行こーよ!!」
「了解~」
「懐かしいこと話すね、リントも。」
「ははっ、リンあの頃若かったな~」
「失礼ね!今も若いし!」
「ママー!!」
「こら、もう甘えん坊だな、カイトは。」
「リント、入るぞー」
「あっ、レン来た!」
「レンカちゃん妊婦さんなのに大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
「何の話してたの?」
「ん?中学生の時の話~」
「なっ////恥ずかしいこと言ってないだろーな!!」
「さぁ?」
「リントーーっ!!////」
中学生の頃の俺は思い返せば未熟だったな。
―でも、楽しかった。
リンと出逢えて、レンと争って。
今の俺はリンの隣で笑ってるよ。
リンが好きだって言ってくれた笑顔で――。
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mothy_悪ノP
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----------------------------
BPM=200→152→200
作詞作編曲:まふまふ
----------------------------
ぱっぱらぱーで唱えましょう どんな願いも叶えましょう
よい子はきっと皆勤賞 冤罪人の解体ショー
雲外蒼天ユート...ハローディストピア
まふまふ
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
帰りに 反省
その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
なぜだろう? きみといるとね
素直に なれない
ホントは こんなんじゃない
ありのまんま 見せたいのに
(Bメロ)...「ありのまんまで恋したいッ」
裏方くろ子
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ご意見・ご感想
檸檬飴
ご意見・ご感想
読みましたよ!
衝撃のラストだったww
回想だったんか…。
感動してしまった(T-T)
良かったね、ハッピーエンドを迎えられて(*^^*)
次回から何を書くの?
楽しみにしてるぜぃ(^^)v
2011/04/08 23:28:37
魔熊
ご意見・ご感想
スゲェ…まさかのラスト。ハッピーエンドだ!!
みんな良かったね。
羨ましいほどの文才…良いな~。
2011/04/08 23:27:15