#84「戦闘」
「ええ。二階で生きてますよ。まぁ、今は……ですけど。ふふ……」
不敵に笑う手紙の差出人
「ふざけるな!いますぐ、2人を返してもらう!」
ルカさんが相手に向かって走っていく
ルカさんが相手をとらえれば、あとは力で吹き飛ばせるはずだ
しかし、相手は向かってくるルカさんの胸ぐらをつかんで、後ろに思いっきり投げ飛ばした
「ルカさん!!」
ルカさんが……力負けした……?!
「うるさい……わよ。私の心配よりも、2人を探しなさい……」
腕を押さえながら立ち上がるルカさん……痛めたようだ
「で、でも、ルカさんが……」
「行きなさい!!」
ルカさんは僕に怒鳴った後、黒いフードの相手に再び向かっていく
「わ、わかりました!ルカさん、どうか無事で!」
僕は階段に向かった走る
「あら?どこにいかれるのですか?」
僕の目の前に突然現れた黒いフードの女性
後ろを振り向くと、ルカさんが倒れている
「だめですよ。あなたもあいつらにかかわった以上、私の復讐の対象です」
そういって、拳を大きく振りかぶる女性
「やめなさい!!」
そういって、ルカさんが苦しそうに立ち上がる
相手の攻撃がとまる
「あんたの狙いは私のはずよ……そいつには触れさせないわ……」
「あらら……そんなに早く殺してほしいの?まぁ、いいでしょう。人間なんて、簡単に殺せるもの……お望み通り、まずはあなたを……」
不敵に笑いながら、ルカさんのほうに歩いて行く女性
ルカさんは僕の方を見ると、軽く二コリとして頷いた
僕は唇をかみしめて階段をのぼった
一般の家の部屋数なんて、そんなに多いものじゃない
片っ端から見て行くと、簡単に2人を見つけることができた
2人は口を布でふさがれていて、両手両足を縛られていた状態だった
ただ、少しすりむいたりしていて軽いけがをしているが、2人の意識ははっきりとしている
最初に僕が2人の口の布を取ってあげる
引き続き、縛られている手脚を解放するために縄をほどこうとする
「カイトさん!?ど、どうしてここに?!」
僕をみたメイコさんは、とても驚いていた
「ルカさんと一緒に助けにきました!」
「ルカが……?あの子……」
僕はメイコさんの縄をほどき終わると、次はリンちゃんの縄にとりかかる
「カイトさん……私、ごめんなさい……」
「気にするな、リンちゃん。無事でよかった。ミクやレンも心配してたぞ。」
そう言って、頭をなでて、カチューシャをつけてあげると、リンちゃんは目に涙を浮かべていた
「メイコさん、2人をさらったあいつは何者なんですか?」
メイコさんなら、何か知っているかもしれない
女王がさらうなんて、並大抵のことで達成できるものではない
「それがよくわからないのです……急に眠くなって、気が付いたら、ここに……」
睡眠薬……
となると、宮中の中の人物がかなりあやしい……ということだろうか……
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ブクマつながり
もっと見る#88「昔話」
「あなたの話が無駄話となった時、あなたの命の終わりです」
フードの女性の言葉に偽りはないだろう
でも、僕はまだ終われない
「これはある一人の女の子のお話です」
「何言っているの?早く、私の動機とやらを説明しなさい!」
僕の話を遮ってフードの女性が怒鳴った
「これには順序が必要なんです...妖精の毒#88
しるる
#90「本音」
先代とリンちゃんに恨みをもっていた人物
メイコさんに睡眠薬を飲ませることができる人物
あのルカさんを投げ飛ばすことが出来るのは訓練された人物
僕が人間だとあらかじめわかっていた人物
そう、初めからこの人しかありえなかった
「やはり……あなたでしたか…………ハクさん」
「お見事です。ま...妖精の毒#90
しるる
#79「勘違」
翌日、天気がいい
ただ、孤児院の中が心なしかどんよりとしている
義弟や義妹たちは、いつも通り、元気なのだが、ミクがややぼんやりとしている
完全に僕のせいなのだが……
レンもリンちゃんが心配なのか、どこかイライラしている
そして、僕もミクへの罪悪感と、リンちゃんが森に帰っていたらどうし...妖精の毒#79
しるる
#82「再び」
僕とルカさんは妖精の世界への入り口に向かう
「ルカさん、メイコさんとリンちゃんを助ける方法って、考えてあるんですか?」
ただ単に相手方に乗り込んでいっても、駄目なのは目に見えている
「正直、何も考えてないわ。」
僕の横を歩くルカさんは、しれっとそう言った
「手紙の相手が誰かもわからな...妖精の毒#82
しるる
#96「名前」
僕とリンちゃんは、孤児院に帰って来た
僕らが玄関に入ると、雪崩のようにながれてくる義弟妹たち
「おいしゃのおにいちゃん!おかえり!」
「まいおねえちゃん、どこにいってたの?」
「かいと、おみやげは?」
群がってくる子供たちに、僕もリンちゃんも、もみくちゃにされ、立ち往生してしまった
...妖精の毒#96
しるる
#85「窮地」
黒いフードの女性の正体がわからない
ただ、メイコさんを宮中からさらえる人物がそうそういるはずもない
ということは宮中の人間があやしい……
「あの、メイコさん!ルカさんより強い人って、宮中にいますか?」
「え……そ、そうね、ルカもかなりのものだから、そんなにはいないだろうけど、いると思...妖精の毒#85
しるる
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ご意見・ご感想
イズミ草
ご意見・ご感想
ルカさん!?
なんてこった!!
こんな奴がいたなんて、私は聞いてないよ!!
兎に角、リンちゃん、めいこさんが生きててよかった……。
ルカさん頑張れ!
とにかくがんばれ!!
2012/11/23 08:49:20
しるる
ええ、言ってないですもんwww←
リンちゃんとめーちゃん、心配されてよかったね
ルカさん、応援されてよかったね
……落ち込まないで……ね?主人公なのにね?←慰める図
2012/11/23 17:22:09
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
『しかし Turndogの 仮説その壱 は はずれた!』
『Turndogは 仮説その弐 を うちたてた!』
そういや『あの人』もカイトが人間って知ってたな…。
つーか!!こいつ速いぞ!?
本気出すとめちゃめちゃ強いとかあの人ならあり得s(少し黙ろうか!
…じゃなくて!!ルカさんが危ない!!
よし、ヴォカロ町から援軍をば(それは危ない!!
2012/11/23 00:01:56
しるる
その壱の粉砕、早!!←
そして、弐の設立は、もっと早!!
早いですよ?
というか、ルカさんだって速いですよ?
あ、その町の人はレベルが違うので遠慮します←
2012/11/23 17:20:42