6月ハーモニー 双子蜜柑 そのじゅ~に!



オムライスを食べ終わって、私とレンはそれぞれ自分の部屋に戻った。

私が部屋に戻り携帯をポケットから出すと、ランプが点滅していた。

ん?なんだ?

携帯を開くと、メグミからメールが来ていて

 『リン大丈夫?ショップでのことだけど、あんまり気にしちゃダメだよ?

 まぁあのお姉さんに最後になに言われたかは私も分かんないんだけど…

 それよりも今日のこと聞いてよー!!リンと別れてからレン君が

 ゲーセンに行こうか?って言ってくれたから、私は一緒にプリクラを

 撮ってってお願いしたのよ。そしたらレン君は最初はいいよって言って

 くれたのに、タケル君からバスケしようってメールが来たからって

 ゲーセンに行くのをまた今度にしようって言ってきたんだよ~(涙)

 私が頑張ってレン君にお願いしたのに、レン君は全くそのことに気付かなくて

 タケル君からバスケしようってメールが来たからって無しにしたんだよ~

 酷くない!?せっかくツーショットを撮れるチャンスだと思ったのに~(哀)

 あとその後さ~タケル君とバスケして先にタケル君が帰っちゃったのよ。

 レン君とタケル君が30分バスケして、疲れたとか言ってタケル君は

 帰っちゃったのよ…そんでレン君とまた2人になって、どうしよ?って

 なって、私がカラオケにでも行かない?って言ったらレン君は、じゃあ

 リンも呼ぶか?って言ってきたの!!

 レン君ってなに!?そんなに私と2人になりたくないの!?って思ったよ!!

 私ってそこまで魅力が無いのかと落ち込みましたよ!!(泣泣泣)  

 まぁレン君のことだから、みんなで楽しもうと思ったんだろうね!?

 でも少しは私の気持ちを察してくれてもいいんじゃない!?

 まぁまぁでもレン君の提案はOKしましたよ?

 3人でもレン君とカラオケに行きたかったですからね、OKしましたよ?

 そしたらレン君はリンに悪戯電話するからメグミも考えてって言ってきたの。

 変なこと考えるな~と思って、レン君が真剣に考えてる横で私は

 まぁ3人でもいいかな?3人でもレン君とのカラオケには違いないって

 思ってたら、母さんからメールが来たからってことで、帰るって言って

 きたんだよ!?はぁぁぁぁ!?って思ったよ!!!(何それ!?)

 だから聞いたよ!でもカラオケは?って、そしたら怒られるから帰るって…

 リンのこと聞かれたから説明しなくちゃ怒られるから帰るって……

 なんですかソレは!?(怒+驚+意味分かんない!?)

 レン君は私を喜ばして落とす天才だね!!上げて落とす天才だね!!

 せっかく3人でもいいかな?って思ったのに、帰るって言ってくる!!

 なに!?実は私の気持ちを完璧に把握してるのレン君は!?

 だからなのかな!?レン君はタケル君とバスケした後、水浴びして…』

その後もメールの続きが長くあったので、私はジュースでも飲みながら読もうと

思い、携帯を閉じて1階に行った。

私はジュースを持って自分の部屋に戻り、再び携帯を開いた。

え~っと、どこまで読んだんだっけ?

 『なに!?実は私の気持ちを完璧に把握してるのレン君は!?

 だからなのかな!?レン君はタケル君とバスケした後、水浴びしてから

 私とタケル君が付き合えばいいんじゃない?って言ってきたんだよ!?

 タケル君が私のことをからかったから、私がタケル君に空き缶を投げたの。

 そしたらタケル君が空き缶を避けちゃってレン君に缶が当たっちゃったの。

 それで私とタケル君がどっちが悪いか言い争ってた(タケル君が悪い)ん

 だけど、そんな言い争ってる私達を見てレン君が、2人って仲いいから

 付き合っちゃえば?って言ってきたの!!(あり得ないよ!!)

 なんでそんな風に思えるのレン君は!?どうして私とタケル君が仲いいって

 思えるの!?意味分かんないよ!!!

 私がタケル君に気が無いってなんで分かんないのかな!?

 てゆーか私は中学の時からレン君に、味見してとか言って部活で作った

 クッキーとか色々お菓子をレン君にあげてたじゃん!?

 そうゆう気があるからあげてたんじゃんかよー!!

 レン君のことが好きだからあげてたのに、なんでタケル君と付き合う?

 意味分かんないよ!!!WHY!?

 好きな人に薦められて好きでも無い人と付き合う?

 意味不明すぎるよ!!理解できないよ!!なんでですか!?

 だから私もタケル君も無いから!!って言ったよ!!(ハモッたよ!!)

 私もタケル君もお互いに好きな人を知ってるから無いって言ったよ!!

 タケル君に知られてたのは少し驚いた…もしかしてみんなにバレてる?

 そしたらレン君が私に好きな人って誰なの?って聞いてきたよ!!

 言えるわけ無いじゃん!!だから聞かないでって言ったよ!!

 好きな人は?って聞かれて、レン君です!って言えるわけないじゃん!!

 なんて言う公開処刑だよ!?恥ずかしすぎるよ!!

 そもそも聞いてくること自体がおかしいですから!!あり得ないから!!

 てゆーか、レン君は鈍すぎるんじゃないですかね!?

 まぁそこが好きなんですけど………ちょっとは分かってほしいんですよ…

 少しぐらいでいいから、私の気持ちに気付いてほしいだけなんです……

 中学の時から色々とアピールしてるつもりだし、色々とそのぉ…頑張ってる

 つもりですよ……なのにさ~~(ションボリですよ…)

 私って女子の中じゃ結構レン君と仲いいつもりなのに、レン君は私も

 他の子と同じように思ってるのかな?(もしそうならショック…)

 まぁ確かにクッキーとかを味見してって言ってあげてるから、それをその

 まんまの意味に受け取っても仕方ないとは思うけどさ……(イジイジ)

 少しぐらいは…特別に思ってくれたらいいなぁって思ってるのよ…

 私って全く望みが無いのかなぁ…?って思っちゃう時もあったりするのよ…

 そのね…お母さんからのメールが来たから帰るってレン君が言った時もさ、

 レン君が帰るって言ったし、ここでワガママ言っちゃうと嫌われると思ったし、

 正直レン君にちょっと怒ってたこともあったから私が帰るって言ったのね…

 タケル君と付き合えばって言ったことを少しだけ怒って、帰るって言ったの…

 そうしたらレン君ったら普通にバイバ~イって言ってきたの…

 泣きそうでしたよ……そこは引き留めて欲しかったのに、普通にバイバイって

 言われて泣きそうでした…まぁ少しだけ泣いてたと思うんだけどね… 

 普通にバイバイって…レン君にとって私ってそんなものなの?って思った…

 だから睨んだ後、レン君のお馬鹿さん!!って言って走って帰りましたよ…

 でもその後、レン君に嫌われちゃったらどうしよう?と思ってね、リンに

 メールしたの…お願いしたいからさ…

 ねぇリンからレン君に私のことを嫌ってないか聞いてくれない?

 お馬鹿さんって言ったことを怒ってないか聞いてくれないかな?お願い!!』

ようやく私はメグミの長いメールを読み切った

なっっっげぇぇ~~~~!!

それが一番最初の感想だった

長すぎるよメグミ!!

まぁそれだけ色々思ったんだろうけど、長いよ!!長すぎですから!!

なんて返事すりゃいいんだよ!?

さすがにこの量の文章に返事するのは疲れるよ!!返事も長くなるよ!!

それは断るよ!!ゴメンこうむる!!

私は携帯を閉じた。

まぁ最後のお願いぐらいの返事はしてあげようじゃないか…

メグミがレンに色々とアピールして、でもそれが報われないのは知ってるし…

1人の友人として、あんたの不安を理解したから聞いてあげようじゃないか…

まぁレンのことだから、お馬鹿さんって言われても怒ってないだろうけど…

だから私は立ち上がってレンの部屋に向かった。

でもメグミに嫌われてないか聞いてって頼まれたからって聞くのはマズイわね…

それじゃメグミがレンのことを好きって言ってるようなもんだから、もっと

遠まわしに聞かないとね…

「レ~ン、入るよ~」

ノックもしないで返事も聞かないで入ると

「だからお前さ~返事を聞かないで入るのはどうかって言ってんじゃん?

何回言ったら分かってくれるの?」

ベッドの上でゲームをしていたレンが、呆れた顔を上げて言ってきた

「はいはい、ゴメンちゃい…あのさ~そんなことよりさっきメグミから

メールが来ててね、聞きたいことがあるんだけど…」

「人の話を聞けよ…何?」

ここでメグミのことどう思ってる?はストレート過ぎるから…ちょっとぼやかして

「3人でバスケしてタケルと別れた後、あんたメグミにお馬鹿さんって

言われたらしいわね?なんかメグミの気に障るようなことでも言ったの?

あのメグミがそこまで言うなんてよっぽどよ?少し気になるんだけど…」

よし、こう言えば私が気になってるか教えてって聞こえるはずだから、レン

じゃなくてもメグミの気持ちを察することはできない…

レンは少し困った顔で

「ん~~思い当たる節はあれかな?俺がタケルとバスケするからって言って

ゲーセンに行くのを無しにしたことかな?なんかメグミ、よっぽどプリクラを

撮りたかったらしくてさ…あ、それとも母さんからメールが来たって俺が

言って、カラオケに行くのを無しにしたことかな?

バスケした後、メグミにこれからどうする?って聞いたら、カラオケに

行きたいって言ってたから…よっぽどカラオケに行きたかったんじゃない?

そんなに行きたかったら、クラスの女の子でも誘って行けばいいのにね…」

そうじゃなくて、レンと行きたかったんだよ…察してやれよ…

私はレンの鈍さに飽きれながら

「ふ~ん、それでメグミはお馬鹿さんって怒ったわけね?」

「うん…そうだと思うよ?」

素で返すレンの顔を見て

あぁ…コイツは本当に分かってないんだな……メグミ可哀想…

「そんで?あのメグミが怒った事にレンはどう思ってるの?お馬鹿さんって

言われて怒ったり傷ついたりしてる?…ってアンタは傷つかんか…」

「いや、特には怒ったりしてないよ?ってゆーか傷つかんってどーゆうこと

ですかねリンさん?俺が能天気な馬鹿って言いたいんすか?」

不満げな顔のレンに聞かれたので

「いやいや、そんな風には思ってませんよ~鈍感なレン君?

じゃあ用はこれだけなので、じゃあね~」

私が笑いながら手を振って部屋を出ると、後ろで

「嫌味を言って去るなんてヤな子だね~母さんに似てきたよね、お前…?」

「だって~レン君が鈍感ってのは本当じゃないですか~?」





また嫌味を言ってドアを閉めた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

6月ハーモニー 双子蜜柑 その12

6月ハーモニー 双子蜜柑 その12です

内容のほとんどがメグミのメールって……

つーか自分で書いといて長ぇこの小説…

閲覧数:53

投稿日:2012/08/29 23:49:14

文字数:4,523文字

カテゴリ:小説

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