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6月ハーモニー 未来音符 そのじゅ~ろっく
次の日、私は授業が終わり、その次のHRも終わると同時に立ち上がった。
うちの学校の生徒が近いからよく学校帰りにメゾールに行く。
だから下手したら私と先輩が2人でメゾールを回る姿を誰かに見られて
しまうかもしれない。
それは恥ずかしい。とっっても恥ずかしい!...6月ハーモニー 未来音符 その16
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのじゅーしー
私が分かりましたと言うと、先輩は笑顔になって
「ありがと~そう言ってくれて助かるわ~
いや~昨日の夜からずっとハラハラしてたんだけど、良かったわ~」
「で、でも私は流香先輩に言われたから、あのお馬鹿イト先輩にチャンスを
あげるんですからね?勘違いしないで下さ...6月ハーモニー 未来音符 その14
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのじゅーさん!
「じゃあ……私が真っ先にミクに非難されるべき人間ね…」
流香先輩は無感情にそう言って、紅茶を一口飲んだ。
非難されるべき人間……?
先輩の言葉に私は戸惑いながら
「え?え?な、なに言ってるんですか流香先輩?
わ、私がどうして先輩のことを非難しなくちゃいけな...6月ハーモニー 未来音符 その13
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのじゅーに~
私は先輩と別れて小雨の中、真っ直ぐ家に向かった。
メゾールから出て、駅に行って電車に乗って、誰もいない家に向かった。
家に着くまでの間、私はずっとイライラしていた。
そして家に着いて自分の部屋に入って、ベッドにバッグを投げつけた。
「…………」
流香先輩に買...6月ハーモニー 未来音符 その12
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのじゅーいちっ
私達がLilyの歌を聴き始めて、1時間ちょっと経った時だった。
ぽつぽつと、梅雨の空が雨を降らせ始めた。
その一粒が私のおでこに落ちてきた。
「冷た!」
私が上を向くと、雲は真っ白…とは言えないが、全体的に灰色になっていた。
うわぁ~超どんよりしてるじゃん...6月ハーモニー 未来音符 その11
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのきゅー
料理も食べ終わったので、私達はお店から出た
「それで?次はどこに行くんですか?」
先にお店から出た海斗先輩の背中に訊ねた
「え~っとね、この後に2階にイベント広場があるじゃん?
今日そこにLilyが来るらしいんだよ。だからそれを見に行こうと
思ってるんですけど…...6月ハーモニー 未来音符 その9
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのはち
「いやいやいや!!いつも通りじゃないよ!?いつもと全然違うよ!?」
うるさいなぁ~私が寒がってるのも分からなかった鈍感のくせに…
私は先輩の方を向いて
「いつも通りって言ってるじゃないですか?いつもこんな感じです」
流香先輩の時と同様、殺気を含んだ目と低い声で言う...6月ハーモニー 未来音符 その8
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのなな
家に帰り自分の部屋に上がり、先輩に買ってもらった服と靴をベッドの上に。
そして服を袋から出して、人が着ている形に並べて
う~~ん…流香先輩は気合をそんなに入れてないって言うけど…
今まで着たことがない服が並んでいるため、自分には変なんじゃないかと、
流香先輩は、チ...6月ハーモニー 未来音符 その7
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのろく
エスカレーターに乗って3階に着き、喫茶店に入り
「さぁ好きなもの何でも頼んで良いわよ~お姉さんが奢ってあげる!」
先輩が良い笑顔で言っきたので、私はメニューを見ながら
「好きなものって…本当に何でも良いんですか~?」
無感情…正確には殺気を含んだ目と、かなり低い声...6月ハーモニー 未来音符 その6
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのごー
曇り空の中、私は急いでメゾールに向かった。
メゾールは駅前にある大きなショッピングモールで、建物の大きさは地下1階から5階まで
あり、広さは学校と校庭がそのまんま入りそうなほど大きい。
建物の形は少し面白く、上から見たら全体の形はただの丸だが、2階から上の階は三日...6月ハーモニー 未来音符 その5
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのよん
「ん?どうしたのミキ?何か嬉しそう…」
ミキは私から視線を逸らし、少し照れて
「べ、別に…何でもないよ…ミクの気のせいじゃないの?」
気のせいって…その割にはミキの顔が…
「いや、ミキ顔が赤くなってるし…ん~やっぱり嬉しそうだよ?」
特に今日は…いや、一週間ぐらい...6月ハーモニー 未来音符 その4
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのさん
「な、何やってるの?お母さん…」
おかしな行動をしてる背中に話しかけると
「う~~ん、洗濯物がね~~乾かないからね~~こうやって乾かしてるの~」
なんて効率の悪いやり方だ…
「いやいや、お母さん、クーラーとかつければいいじゃん…」
呆れたように言うと、お母さんは扇...6月ハーモニー 未来音符 その3
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのにー
海斗先輩に一緒に帰ることになって、下駄箱で靴を履き替えて
「それじゃあ、帰ろっか…」
「はい…」
なんとなく気まずい雰囲気の中、私達は一緒に帰った
一緒に帰ると言っても1つの傘に2人とゆうことは無い。
2人ともちゃ~んとそれぞれ傘を持っていますよ。
相合傘なんて状...6月ハーモニー 未来音符 その2
2nd
6月ハーモニー 未来音符 そのいち
私が5月の初めの頃に、合唱部を辞めて演劇部に入ってから一月が経った。
だから今は6月。
そして制服は衣替えの時期で、長袖から半そでになった。
まぁ私は長袖のほうが好きなんだけど…
だって半そでは何か……落ち着かない…
私は演劇部の部室の机にぐで~と寝そべりながら、...6月ハーモニー 未来音符 その1
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのじゅうさん!
自分の部屋に戻って携帯を開いて
『さっきレンに聞いたら特に怒って無いって…良かったね?
まぁレンを好きでいると大変だろうけど、頑張って。ふぁいと~』
メグミにお願いへの返事と励まし?のメールを送った。
しかし、今日のメグミはレンにことごとく自分の思惑を...6月ハーモニー 双子蜜柑 その13
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのじゅ~に!
オムライスを食べ終わって、私とレンはそれぞれ自分の部屋に戻った。
私が部屋に戻り携帯をポケットから出すと、ランプが点滅していた。
ん?なんだ?
携帯を開くと、メグミからメールが来ていて
『リン大丈夫?ショップでのことだけど、あんまり気にしちゃダメだよ?
...6月ハーモニー 双子蜜柑 その12
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのじゅ~いち
俺の携帯がメールを受け取ったので、誰からだ?と思い画面を見ると母さんからで
『リンに電話しようとか考えてんじゃねぇぞ?
それよりも何があったかワケをちゃんと話せ。あんな説明じゃなんにも分からん。母より』
俺は母さんからのメールを見て
これは…帰って説明したほ...6月ハーモニー 双子蜜柑 その11
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのじゅ~
俺はボールを持って、肩で息をしながら
「タ、タケル…俺達…はぁ…はぁ…今…はぁ…はぁ…何対何だっけ?」
タケルも俺と同じように肩で息をしながら
「はぁ…はぁ…え?…覚えて…ない…メグミなら…はぁ…分かるんじゃね?」
「そっか…はぁ…はぁ…メグミ…俺達…今…はぁ…...6月ハーモニー 双子蜜柑 その10
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのきゅう
「子供の時みたいに髪を伸ばしたら、この服を買いに来てね?鏡音リンちゃん」
私達3人はお店から全力で走って離れて、そのままイベント広場の近くの
外階段に向かった。
あのお姉さん、ど、ど、どうして私の髪が子供の頃は長かったって、
し、知ってるの!?
そ、それに、わ、...6月ハーモニー 双子蜜柑 その9
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのはち
「こ、これなんかいいんじゃない?ねっ?リン!?」
お店に入ったメグミはそう言って、フリーサイズの白のワンピを私に渡してきたので
「急にどうしたのよメグミ?なによ?」
するとメグミは私に顔を寄せ、小声で
「こ、ここで服選びのセンスをレン君に見せとかないと、レン君に私...6月ハーモニー 双子蜜柑 その8
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのなな
声がした方に私とレンが振り返ると
「あれ?メグミじゃん?」
「あっ、メグミ~」
そこにはTシャツにジーンズといったラフな格好のメグミがいた
「え?…え?…ちょ、ちょっと待ってねレン君」
メグミは焦った顔をして私達に背中を向け、鞄から携帯を出して
プルル~、プルル~...6月ハーモニー 双子蜜柑 その7
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのろく
映画が始まる15分前、メゾールの映画館の前で私はレンを待っていた
私の格好はデニムのショートパンツにパーカー。以上。
そして映画館に入る子供と子供と子供達を見ながら
レンまだかな~
レンを待っていると
プルル~
私の携帯が鳴ったので
レンだ。なんだろ?
レンからの...6月ハーモニー 双子蜜柑 その6
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのごー
お母さんの手にはアルバムが2冊あった
「は~い。幼稚園の頃のリンちゃんで~す。ねっ?髪長いでしょ~?」
お母さんがアルバムを広げると、そこには幼稚園の服を着てる髪が長くて
超可愛い私がいた
「本当だー!私って昔は髪が長かったんだー!!レンも見て見て!!」
「へえ~...6月ハーモニー 双子蜜柑 その5
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのよん
ブーたれながらレンに手を引かれ、私達は家に帰った
「ただいま~」
「ただいま…」
先にレン。次に私がお母さんに帰ってきたことを言うと
「おかえり~あと2分ぐらいで晩ご飯だから、早く着替えてきて~」
台所からお母さんの声が聞こえてきた
「俺いつも思うけど、帰ってきて...6月ハーモニー 双子蜜柑 その4
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのさん
私が上りエスカレーターに乗って3階につくと、レンが待っててくれた
「レ~ン!お待たせ!待っててくれたの?ありがと~」
エスカレーター前のレンに駆け寄った
「ん~、じゃあゴドバシ行くか…」
そう言って家電量販店に向かうレン
そのレンの横に並び、私はいつも通りレンと手...6月ハーモニー 双子蜜柑 その3
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのにー
メゾールは駅前にある大きなショッピングモールで、建物の大きさは地下1階から5階まで
あり、広さは学校と校庭がそのまんま入りそうなほど大きい。
建物の形は少し面白く、上から見たら全体の形はただの丸だが、2階から上の階は三日月の
形で建っていて、2階は三日月以外の部分...6月ハーモニー 双子蜜柑 その2
2nd
6月ハーモニー 双子蜜柑 そのいち
私とレンが高校に入学して初めての梅雨の季節がやってきた。
だから今は6月。
そして制服は衣替えの時期で、長袖から半そでになった。
半そでは動きやすくて好き…
長袖から半そでに変わり、私は気分が良かった。
だから黒に近い灰色の曇り空が雨を降らせているが、気分は暗くな...6月ハーモニー 双子蜜柑 その1
2nd