少年は泣いた
皆は身を傾けて
笑顔振りまき
少年は笑った

少女は見ていた
皆よりも遠巻きで
口を隠して
少年を見ていた

何もかけられる言葉はないけど
ただ見てるの ただ見てるの

言葉は要らない
それが棘を生むのなら
其処に空いた距離さえ 気のせいでいい

誰もが知らない
闇で産んだ感情を
世界で一人だけの 隠し事


青年は泣いた
皆は気にすることなく
責任押しつけ
青年を謀った

少女は見ていた
皆よりも心配そうに
口を隠して
青年を見ていた

何か伝えられる手段はないけど
ただ見てるの ただ見てるの

言葉で癒えない
これが胸で刻むから
此処に出来た腫れなんて 気にしなくていい

誰もが聴けない
響きのない歌声を
世界で一人だけが 聴いてくれた


少年は笑った
青年も笑った
老人も最期に
少女を見て笑った


言葉で癒えない
これが胸で刻むから
此処に出来た腫れなんて 気にしなくていい

誰もが知らない
闇で産んだ感情を
世界で二人だけの 隠し事


少女は泣いた
少女は泣いた
嗚咽することなく
ただ 泣いた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

口縫いのある少女の話

「言葉で殺された私が、言葉で癒すことなんて、出来やしない」




意味としては、「口縫いの、ある少女の、話」です。
「口縫いのある、少女の話」ではないです。

ある少女の話シリーズ、第一弾になります。

閲覧数:175

投稿日:2013/07/27 14:07:00

文字数:467文字

カテゴリ:歌詞

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