地獄の業火が瞼の奥で揺れる。

わたしはここで独り。

案ずる者もなくば、嘲る者もない。

死んだような静寂の中。

淡雪となった貴方の残像。

融け消えてしまう。その前に、

わたしの穢れた掌で、受け止めてあげましょう。


尽くすことが愛じゃない。

従うのが愛じゃない。

誰も知らないわ。本当の愛なんて。

イマジネーションに耽り、現(うつつ)を忘れているの。


貴方に逢うたびに疼く傷痕。

重ねた刻(とき)だけでは、

この想いを消せない。


世界の終わりが心の奥で分かる。

貴方もそして消える。

惜しまぬ者なけれど、悲しむ者ありて。

冷えた躯 抱いてあげたい。

幻となったわたしの想い出

貴方と消え逝く。その後に、

瓦礫に一輪花が咲き、語り継がれるでしょう。


繋いだ手は永久(とわ)じゃない。

交わすそれは熱じゃない。

誰も見てないわ。真実の世界など。

イマジネーションに酔って、真(まこと)を失くしているの。


わたしに逢うたびに見せる優しさ。

刻んだ刻(とき)止めるは、

その姿と微笑み。

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終焉の唄

う~ん…? なんか、自分でもよく分からないことになりました。なんか歌の歌詞っぽくはありますけどね。

閲覧数:67

投稿日:2010/05/07 15:58:23

文字数:469文字

カテゴリ:小説

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