A1
愛し生けるものを 一つ 二つ 三四(みよ)と黄泉(よみ)へ
今宵も 唯(ただ)務めを果たしてゆく
逝(ゆ)く先は決まって 彼岸花の河原

B1
知らぬ 存ぜぬ 御喋り雀の舌は抜かれる
私語(ささめごと)には戸を立てろ
好(す)くも 厭(いと)うも 浄玻璃鏡(じょうはりかがみ)の仰る通りに
これから何処の六道(ほそみち)じゃ?

C1
ほぅら ほぅら 御逝きませ
さぁさ さぁさ 案内(あない)しませう

S1
極楽浄土の蓮(はちす)の味を贈ろう
あなたが 私を 覚えているなら
いいえ きっときっと 煉獄に焼かれ忘れていよう

極楽浄土の蓮(はちす)の味を贈ろう
あなたが 私を 覚えているなら
いいえ きっと今頃 針山の莚(むしろ)忘れていよう



A2
愛し生けるものを 一つ 二つ 三四と黄泉へ
今宵も 唯(ただ)運命(さだめ)を背負ってゆく
誰が呼んだろうか 『彼岸花の娘』

B2
知らぬ 存ぜぬ 御喋り雀の舌は抜かれる
(私想(ささめごと)など打ち捨てて)
好(す)くも 厭(いと)うも 浄玻璃鏡の仰る通りに
(あなたは何処の六道(ほそみち)へ?)

C2
ほぅら ほぅら (御生きませ)
さぁさ さぁさ (逝ってはならぬ)

S2
厭離穢土(おんりえど)には 燃える様な朱色(あかいろ)を
あなたが 私を 覚えていずとも
いいえ きっときっと この華だけでも忘れずにいて

厭離穢土には 裂ける様な花弁(はなびら)を
あなたが 私を 覚えていずとも
いいえ きっときっと この華だけでも忘れずにいて



C3
ほぅら ほぅら 御逝きませ
さぁさ さぁさ 案内(あない)しませう

ほぅら ほぅら どうぞ (御生きませ)
さぁさ さぁさ どうか (逝ってはならぬ)


S3
生(い)ける路には 咽(むせ)ぶ様な朱色(あかいろ)を
あなたが 私を 覚えていずとも
いいえ きっときっと この華だけでも忘れずにいて

生ける路には 天を指した大輪(たいりん)を
あなたが 私を 覚えていずとも
いいえ きっときっと この華だけでも忘れずにいて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

彼岸花の路

あなたがこの先 地獄へいくとして 私を忘れても
あの彼岸花は胸に咲けることと想ふ

ああ いいえ
どうか 逝かずに 生きてください


******

黄泉へ誘う娘の話。
その運命を哀しむことも、人への情も許されない。
ただ、密やかに、彼岸花をあなたへ。

閲覧数:882

投稿日:2011/08/15 23:19:37

文字数:882文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • 縹渺

    縹渺

    使わせてもらいました

    一応定型文ですがw

    こちらの歌詞を使わせていただきました。
    いつもありがとうございます^^
    宜しくお願いいたしますw

    2011/08/27 20:43:00

    • 唄界

      唄界

      ご丁寧にご報告ありがとうございましたw
      今回も素敵な曲に使用していただきまして、ありがとうございました!

      2011/08/27 20:59:05

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