A1
白のシャツは正直者　腹はどす黒
白々しく“存じません”嘘を重ねて

B1
僕らの未来　量り売りして
求める麻薬　優越の味
神様気取り　支配の甘美　欲は果てなく

C1
落としてしまえ　こんな空など
素知らぬ顔被る　暗い暗い雨雲
落としてしまえ　玉の椅子から
返してくれ かつて　確かに見た日出国


A2
青いタイは誠実さを　赤がはためく
青い鳥の羽ばたく様な　軽い妄想

B2
僕らの悲嘆　彼らの黄金
近寄る破綻　箍は外れた
思い上がりを　また拗らせて　振り向きもせず

C2
落としてしまえ　こんな空など
浮かび上がる膿は　厚い厚い雨雲
落としてしまえ　玉の椅子から
胸元その花に　相応しいのは貴方じゃない


C3
落としてしまえ　こんな空など
素知らぬ顔被る　暗い暗い雨雲
落としてしまえ　こんな空なら
返してくれ そして　再び見る日出国




＜ひらがな＞

A1
しろのしゃつはしょうじきもの　はらはどすぐろ
しらじらしく“ぞんじません”うそをかさねて

B1
ぼくらのみらい　はかりうりして
もとめるまやく　ゆうえつのあじ
かみさまきどり　しはいのかんび　よくははてなく

C1
おとしてしまえ　こんなそらなど
そしらぬかおかぶる　くらいくらいあまぐも
おとしてしまえ　ぎょくのいすから
かえしてくれ かつて　たしかにみたひのでのくに


A2
あおいたいはせいじつさを　あかがはためく
あおいとりのはばたくような　かるいもうそう

B2
ぼくらのひたん　かれらのこがね
ちかよるはたん　たがははずれた
おもいあがりを　またこじらせて　ふりむきもせず

C2
おとしてしまえ　こんなそらなど
うかびあがるうみは　あついあついあまぐも
おとしてしまえ　ぎょくのいすから
むなもとそのはなに　ふさわしいのはあなたじゃない


C3
おとしてしまえ　こんなそらなど
そしらぬかおかぶる　くらいくらいあまぐも
おとしてしまえ　こんなそらなら
かえしてくれ そして　ふたたびみるひのでのくに