雨が降る街角 立ち尽くす 
滴る雫 なぞる指先
晴れることが ないのなら
悲しむ事もない きっと

“私はここにいるよ ねえ 迎えに来て”
震える声で呟いた
届かないなんて 分かってたわ

雨音は鳴り止まず 肌を濡らし
冷え切った指 震えもしない 
本当はもう 知っていた
君は応えないって そうね

君の背を見つめて ただ 泣いていた
あの頃の幼い私
縋る事さえも できないまま 

誰も 足を 止めない
雨は やまない まだ
打たれ 溜まって 沈んでいく
手放した君の体温 望んでも
触れられない

“ただ 君に会いたい”
小さな願い 雨が遮る
どこにも行けず 立ちすくむ
私は

“私はここにいるよ ねえ 聞こえてる?”

声にならない声 叫び続けた
どうしようもないわ なんて
雫に隠す 涙

ああ 雨音が止まない

ライセンス

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雨音

単語とリズム感のある詩の練習作。雨の日をテーマに。雨は苦手です。
0307 少し修正しました。

雨が降る。遠い背中、置いて行かれた記憶。彼女が望んだのは。

閲覧数:76

投稿日:2010/03/07 11:11:06

文字数:361文字

カテゴリ:歌詞

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