ダメ人間より

ただ浪費した
費やした時間だと言えば聞こえだけはいいのに
ただ浪費した
それだけの人生でした
当てもなく歩いていた日々が
意味なんか求めちゃいなかった日々が
僕を見透かすように嘲笑って
何者にも成れないまま

こんな世界だと憂いたってもう
死んじまいたいなんて願ったってもう
僕を形作る記憶なんてものも曖昧で
あぁこれが僕が人間たる所以だって
知らされた

知らされた

くだらない日々がつまらない毎日が
耳を劈いた「静寂」の二文字がこんなにも愛おしく感じた
眠れない夜にイヤホンから流れる音楽だけが救いになって
あぁどっか平凡な僕が少しだけ輝いてる気がして

なんて現実逃避、電子の向こうに繋がっている
世界にだけ居場所があったような気がした
くだらない
こんな人生が救われた気がしたんだ

それでも息をするって愚かな僕だって
蔑んだ夜はきっと明日をまだ繰り返す
まだ命なんて捨てられなくて無様なもんなんだって繰り返してみたって
もう捨てられないや
弱気な僕だから

信じたものが救われるのなら
人類皆救われるだろうな
神様なんて存在しなくて
目に見えるものだけ信じたくて
「ただ一生君と隣で笑いあって居たかったって」
そんな愛を今日も歌って

眠れない夜を過ごす時間はどうしようもなく無様に感じて
意味のない時間をただ溶かしていく天井は変わらずに
ぼやけた豆電球の世界は未来を見ているようだった
戻れない過去に縋った夜でした

それでも生きているって傲慢な僕だって
叫んだ声はきっと掠れて届かないままで
まだ独りだって息できなくて無様なもんなんだって繰り返してみたって
もう捨てられないな
無様な僕ですら

拝啓未来の僕へ
淡々と過ごす日常は変わってますか
守りたい人は守れてますか
信じたものは変わってませんか
仮に変わったとして何かを信じていられてますか
だらしない君はそう簡単には変わらないだろうけどさ
変わらず音楽は好きですか
まだ眠れない日々を過ごしてますか
あの頃救われたように誰かを救うことはできていますか
どうしようもなかったなって笑えていますか
それと
未来はきっといいものになっていますか

それでも生きているって愚かな僕だって
吐き出した夜はきっと明日もまだ繰り返す
まだ命なんて捨てられなくて無様なもんなんだって繰り返してみたって
まだ死ねやしないな
弱気な僕だから

拝啓未来の君へ
淡々と過ごす日常は変わってますか
守りたい人は守れてますか
信じたものは変わってませんか
仮に変わったとして何かを信じていられてますか
だらしない君はそう簡単には変わらないだろうけどさ
変わらず音楽は好きですか
まだ眠れない日々を過ごしていますか
あの頃救われたように誰かを救うことはできていますか
どうしようもなかったなって笑えていますか
それと