あの日、脳裏に流れた映像は
君が見せた幻影だったのだろうか…

君は手の届かぬ彼方に
閉じ込められたまま
一体、何度目の冬を過ごしたのだろうか

一生目覚めなくてもいいと願った思いは
この一瞬で砕け散ったのだろう

鎖から開放された体は重く
心はまだ彼方のまま
「君は一体どこに居るんだ」と
呟いても返答は無かった


あの日の幻影の中にいた君は
どこか悲しそうで
泣いているように見えた

消えゆく君の姿は何かを呟くように囁いた
声なんか聞こえる事は無いのに

苦しむ姿も、哀しむ姿も、
全部君自身なのに
君じゃない気がするんだ
どこか違う何かのように思えてしまう

白百合が揺れる夜の草原で
君が立ち尽くして
いつかやってくる僕を
ずっと見ているんだろう

消えゆく君にも気が付かないで…


幻、マボロシ
全てはまぼろし

全てはなかったこと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

幻、幻影、全ては幻

2008.04.27.
テーマ:幻影

あやふやなものほど、テーマにするのが好きなようです。
話しの様な歌詞を書くのが好きなのもその表れなのかも…?

閲覧数:63

投稿日:2008/07/03 01:41:34

文字数:374文字

カテゴリ:歌詞

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