＃１「君たちは、実に馬鹿だなぁ」



ここはしるる宅…

三人の人物がリビングに集まった


「こんにちわ～！重音テトです！」

「みなさん、お久しぶりです。欲音ルコです！」





「あんたたち……なにやってんの？」


挨拶をする2人に対して、一人の少女が冷ややかな深紅の目で言った


「え？何って、いつもの挨拶を…」

「そうです。テイ先輩も挨拶した方がいいんじゃないですか？」

「あんた達……しるるの馬鹿がうつったでしょ？今日はトークじゃないのよ？」

「あ！」


テトとルコが、はっと思いだしたように目を大きくみひらいた


「大体…私くらいになると、挨拶しなくても、みんなわかってるでしょ？有名な健音テイ様よ！」

「あ…そう」


テトがテイを軽く流す


「でも、僕…テキストでなんて初めてですし……何をしたらいいんでしょう？」


ルコが不安そうに先輩であるテトとテイを見た


「し…知らないわよ！私だってはじめてよ！」


テイがルコの視線を振り払うような動きをした


「う～ん……実はしるるからも何もきいてないんだよね」


テトが腕組みをしてそういった


「はぁ………またか……いつもそうだけど、あの馬鹿、いつも私たちに丸投げじゃない！？」

「テイ先輩…さすがにマスターを馬鹿というのは……」


ルコがしるるの肩を持つ


「いや…でも、テイの言うとおりだよ。ほんといつもノープランだよね？ルコは、まだ家にきて日が浅いから、よくわかんないと思うけど……」

「あ……いや……まぁ、その辺を感じてないと言えば、嘘になりますけど……」


テトやテイが言うことは理解できたルコ





我が家には、最初テトがやってきた…

そして、すぐにテイが…

しばらく、2人で活動していたのだが、しるるが友達の影響でルコを連れてきてしまった

それからは3人で活動している





「とにかく！テキストなんかで、私たちの素晴らしさが伝わるはずがないのよ！」


テイが文句を言っている


「まぁ…私たちは声を出してこそ意味あるからね…」


テトも同感らしい


「そもそも、今回、どうして僕たちがテキストで登場することになったんですか？」


ルコがテトに質問する


「え？あぁ、しるるに昨日きいたら…なんか、私たちに活動させたかったみたい。でも、トークは長くて時間がかかるからやりたくないんだって」

「はぁぁ？」


テイが怒りともとれる声を発した


「私もそれを聞いた時、怒るというより呆れたもん」


テトが苦笑いしていった


「あ！でも、文字数がそろそろ1000字ですよ！マスターのテキストは1000字くらいが多いですよね！だったら、もう終わりでいいんじゃないですか？」


ルコが文字数というメタなことに気がついた


「あ……それで一つ言い忘れてた……これ単発じゃないみたいだよ」

「ええええええええ！！！」


テトの言葉にテイとルコが驚いた



三人は同じことを思った……

どうして、こんな内容も目標も何もない話が続くのかと………