水たまりに映るのは重たいグレーアウト
虹色も空色も関係が無いんだってずっと
降りそうな雨も降らないままの湿り気は
時計に引きずられてく私に似合ってるんだ
俯いてばかりの日々で聞こえなくなった足音
傘を忘れても濡れても気にならなかった傷痕
荷物だけ重くなっていくのに何も持ってない
地下へ引きずり込まれる雨粒に似ている
陽は差さない雨も止まないけど暖かな感触
顎を持ち上げるように柔らかな羽根の音は
雲の上を知っているんだろうかって
車の跳ね上げた泥水かぶって少し笑う
絵に描いたような雨降りの惨状だけど
濡れた私は景色にさえ溶けてくから
枕元で見えるのは冷たいカレーおじや
鈍色も錆色も本命じゃ無いんだってきっと
泣きそうな空も泣けないままの弱り目が
犠牲が捗っていく私に似合ってるんだ
はみ出してばかりの日々で歌えなくなった鼻歌
歌詞を忘れても踏んでも気にならなかった棘痕
記憶だけ重くなっていくのに何も覚えてない
意識引きずり込まれる戯れ言に似ている
手を出さない耳に留めないけど柔らかな体温
首を傾げてるようにしなやかな爪の先は
嘘の中を知っているんだろうかって
君らの跳ね飛ばす汗水かかって少し逃げる
絵に描けないほど雨降りの心象だけど
拭う目元は微かに前向けてるから
誰だって笑ってる方が良いって言うんだ
結果だけ愛せば中身は何だって良いって
欲しがるのはビニール袋に詰め込めるだけで
破れてしまえばもう何も手に入ることは無く
道具が欠けるとゴミになって老いて枯れてく
終わりを告げられることの素晴らしいこと
朽ちていくことが出来ないまま半分の永遠
最後の一人が消えるまで誰かが覚えてるね
見ていられなくなったからブルーシートに包もう
何かがあった痕跡がいつまで残るか知らない
だけど動けないから何も伝えられないんだ
鼓動はいつになったら半減期を迎えるんだ
陽は差さない雨も止まないけど暖かな感触
顎を持ち上げるように柔らかな羽根の音は
雲の上を知っているんだろうかって
車の跳ね上げた泥水かぶって少し笑う
手を出さない耳に留めないけど柔らかな体温
首を傾げてるようにしなやかな爪の先は
嘘の中を知っているんだろうかって
君らの跳ね飛ばす汗水かかって少し逃げる
絵の中の君はいつだって笑顔なんだ
だって私は何も知らないんだから
それが何より幸せだと思うからさ
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