薄暗い地下へと続く通路の中で、靴の音が響く。

地下には、牢屋があり、僕はリンに罰を与えるために地下室へ来た。

「リン。僕が誰だか分かる?」

鉄格子を挟んで正面にいるのは“愛しい人”
はっきり言って自分でリンに対する罰を決めるのは嫌だったし、苦労した。

「………。分かるよ。レンでしょ?で何の用?」
「あぁ、リンに罰を与えろって父さんが……。」

ここに来て父さんの所為にするのもおかしいかな……。

「そう……。死刑にでもしとけば?私は王子であるレンを殺そうとしたんだよ……。」

「大丈夫。きっと、リンにとって死刑になるよりもつらい罰を考えたから。
その刑が終わったら、君はこの牢屋を出て自由になればいい。」

「なっ………!!!何を言ってるのですっ!!わ……私はレンを殺そうと「分かってる。君は本当のことを知らなかっただけじゃないか。」

「でっ………でもっ!!」

「『でも』?だからなんだ?王子である僕がいいって言ってるんだ。君は…自由になるべきなんだよ……。」



僕がリンに与える罰。
それはリンの住んでいた国について。
もしかしたら、自由になるどころが過去に縛り付けてしまうかもしれない。
リンの心が壊れてしまうかもしれない。
それでも、きっとそれを乗り越えたら自由になれるから。
だから、今は耐えてもらおう。




「リン。君には罰として、僕と一緒に隣街の調査についてきてもらう。」

「隣街………というと…………」
「リン。君が昔、住んでいた街だよ……。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

思い出円舞曲 6

なんか、だんだん話しが自分でもわからなくなってきました。

読んでくださっている方。
ありがとうございます

閲覧数:138

投稿日:2010/02/25 22:54:51

文字数:643文字

カテゴリ:小説

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