【リレー】僕と彼女の不思議な日常 8
「神は何時までも居座ってるつもり? 私はしってるのよ。その『神のスゴロク』が神の継承されるもの、ってことは」
「随分調べましたね。その苦労は認めましょう……」
でも。
「あなたが神でない限り、あなたはこのスゴロクのなかからはでられない」
そう言ってルカはサイコロを振る。
「……くっ!! させるか!!」
初音は走ってサイコロを受けようとする。
しかし。
ふわり、と二人の体が浮かんだ。
「……なっ!!」
「神をなめるんじゃないよ。このスゴロクさえあれば君らなんて世界の狭間に追放することだってできる……!!」
そして。
二人の体が徐々に消え始めていった。
「な、なんで……!! 僕何もしてないのに?!」
「まさか、こんなに影響されるなんて……!! さすが神の品……!!」
「初音!! そんなこと言ってる場合?! さっさと謝ってよ!!」
そして、ふたりは消えた。
同時に、スゴロクにあった二つのコマも、
消えた。
「……神よ。何をしているんだ?」
深い声が響いた。
「……なんであなたが、ここにいるの?」
「なあ。この箱庭が楽しいか?」
「ええ」
「神なのに?」
「何が言いたいの?」
「柵[しがらみ]に囚われているだけだろう」
「違う私は……!!」
「男を救うために神となり、自らの位を取られるのを恐れて、人間を消す……」
「あなたに私のことを言う筋合いはないはずよ?」
「ねえ? 先代の神?」
ルカは男に言った。
そのころ。
僕は、何もない空間に浮いていた。
――ここはどこだろう。
『ここは君の世界の裏返しだよ』
――君は誰?
『ぼくはきみだよ』
――君は……僕?
『そうさ』
気味悪い笑い声が空間に響いた。
――世界の裏返し、ってどういうことなんだよ?
『……「神のスゴロク」が決めた今までの道があるだろう? それはいろんな分岐点を経由して、とてつもない確率の上で生まれたルートなのさ』
――つまり、僕らの人生は、神のスゴロクによって決められていると?
『まあ、そういうことだね』
また、気味悪い笑い声が空間に響いた。
つづく。
【リレー】僕と彼女の不思議な日常 8
第8話ー。やっと半分くらいかな?
ユルカラインさんの第7話:http://piapro.jp/t/-7zh
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