遥か西の果てに 朱い陽が灯され
風を纏う鳥達の群れ 空の彼方へ消える

朧月に照らされ 夜に舞う桜
水に浮かぶ月夜の下で 波紋拡げて揺れた

 届かぬ文したためて 募り積もる時を数え
袖を寄せた暁と 還らぬまま...

 風は遠く睡の森へ 常世の夢で又、出逢えたなら
紡ぐ糸は千切れて解ける 空の色に混じる

 凍える指暖めて 積り募る雪を数え
夢の中で見た夢は ほどけぬまま...

 春は遠く吹き抜ける風 仰ぐ銀の空はひらひらと
募る雪が溶けゆく日迄 静かに眠りましょう
 
 時が流れ桜が咲いて 仰ぐ月の下でひらひらと
愛し君の胸に抱かれて 目覚めた冬の空

 風は遠く眠りの森へ 常世の夢で又、出逢えたなら
解けた糸を紡ぎ合わせて 最期に息を止め...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【天之風】

閲覧数:113

投稿日:2015/07/15 20:25:19

文字数:334文字

カテゴリ:歌詞

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