― リン ―
ビキィ!


私の顔から不吉音が聞こえた。
私は壁に横たわったまま動かない。
いや、動けない。
体が錆付いたまま動けない。
使われもせず、忘れられ、
顔にひびがはいり、、、もう・・・。

バキィ!



レンがこちらに駆けて来た。
心配そうな顔をして・・・・・・。

「リン・・・大丈夫か?」
「・・・」
「そうか・・・」
「・・・でも、誰も悪くない。悪いのは私だ。私なんて生まれたから・・・」
「違う、違う、リンは全然悪くない!マスターがリンを使ってくれないのが・・・」

私はただ黙って首を横に振った。
レンは私を抱きしめてきた。
・・・・・・・・・。



― レン ―
最近リンの様子がおかしいんだ。
リンの体から不吉音が聞こえてくる。
体まで錆付いて、動かず、ひびがはいって・・・。
まさか・・・・・・。

「・・・でも、誰も悪くない。悪いのは私だ。私なんて生まれたから・・・」
「違う、違う、リンは全然悪くない!マスターがリンを使ってくれないのが・・・」


リンは首を横に振った。
でも、俺はリンが悪いとは思えない。
どうしてリンが悪いんだよ。
俺はリンを抱きしめた。

ドクン・・・   ドクン・・・   ドクン・・・

――――・・・リンの鼓動が低い。こんなにも弱っていたなんて。

リンの瞳が虚ろになっている。
この瞳が閉じてしまえばリンと一緒には・・・。
リンがそばを離れる、、、。

――――・・・そんなの、そんなの嫌だ。俺は・・・俺は・・・。



― リン ―
私達はこのままだった。
このままでも私は動けないけど。


バキィ!!


さっきより大きな音が出た。
そして、私の顔から破片が落ちた。

カラーン・・・

そろそろ駄目みたい・・・。

「レン、もう、眠っていいよね・・・。もう、、、消えていいよね・・・」
「リン!駄目だ!消えるな!リン!!」

ビキ、ビキィ・・・




― レン ―
俺らはしばらくこの状態のままだった。
こんなことをしてもリンが治るわけでもないが。


バキィ!!


さっきより大きい音が出て、、、
俺に怖気がはしった様な気がした。
俺は思わずリンを抱き寄せた。

ドクン・・・            ドクン・・・

――――・・・さっきより鼓動が低くなっている、

「レン、もう、眠っていいよね・・・。もう、、、消えていいよね・・・」
「リン!駄目だ!消えるな!リン!!」

カラーン・・・
ビキ、ビキィ・・・

リンの顔のひびが増えていた。
リンの瞳が閉じかけている。
俺にはどうすることもできない。

「リン、俺達、二人で一つだろ・・・?リンが消えたら俺も・・・」
「だ・・・め・・・・・・ガガガガガッ・・・ピー、ザザッ」
「リン!!」




― リン ―
私の心臓部が錆付きかけている。
全て錆付いてしまえば私は壊れてしまうだろう。
別にどうでも良い。

「リン、俺達、二人で一つだろ・・・?リンが消えたら俺も・・・」
「だ・・・め・・・・・・ガガガガガッ・・・ピー、ザザッ」
「リン!!」

私の心臓部が錆付いた。



― レン ―
リンが・・・、俺の手の中で眠りに付いた。
リンの鼓動は聞こえない。
もう、リンの声を聞く事も、リンの笑顔を見ることも、・・・叶わない。

――――・・・リン、俺はお前のこと”愛している”
      でも、この想いを伝えることを出来ないまま、、、お前は、、、

レンはリンに口付けて、
リンの亡骸を抱きしめたまま、いつまでも泣いていた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Worst ENDという名の”恋”

悲恋です、一応w
題名、意味不でごめんなさいw
実は悲恋好きで・・・v
題名ガタガタ、内容gdgd、です。
視点わけなんて初めてで、、、

閲覧数:1,317

投稿日:2009/02/21 19:09:57

文字数:1,483文字

カテゴリ:小説

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