幽玄の月が映る
今宵は 華咲く時
長閑なる宴 湖(こ)に覗くは
覚えのない面(おもて)よ
駒の様に 一人くるくると
無くした記憶辿るように
衣ひるがえす 指先で触れる
下弦の月が語る
ただ貴方を 失くしたことで
この世は獄(ごく)となった
貴方といた かつてを想い
命は灰になった
今は遠い日々 薄れぬように
脳裏に刻む
鏡像 かき消して叫べども
異形なる姿は消えぬ
水面 掻き乱して哭こうとも
異形なる心は消えぬ
偽りの愉楽に ただ狂ったように笑い声を上げ
朱い涙 伝い落ちて 尚
ただ貴方を 亡くしたことを
繰り返す幻(うつつ) 罰の如き
残っていた面影も消える
すべてを無くす前に どうか
幽玄の月が欠ける
今宵は 華散る時
上弦の月が巡る
今宵は終わりの刻
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