闇夜に揺れる水面(みなも)は
全て纏って仮面舞踏会
月夜を映す水面は華やかで盛大なワルツ
一夜を惜しまぬように踊り狂い
何時か華やかに咲き乱れ散る宿命(さだめ)と知ってもなお
一瞬を輝くために私は舞い続ける
何時か出逢い 記憶の門扉の奥深く
其処に佇んでる貴方
靜かな瞳で見つめ私の息を止める
仮面をつけても今も 優しい顔が見えてしまうの
開かれた記憶の扉
何時かみた夢が蘇る
踏み出す私の沓は迷うことなく貴方を探す
遥か昔に出逢った彼の人が
今私の睛に甦るの
踊り狂うのは宿命かそれとも私か?
夜の帷に光射しこむ
仮面は剥がれ素顔の瞳には滴
あの夜はいずれ消え往く宿命と分かった時
すべて闇に鎖され逃げられずに朽ち逝く
記憶と闇の鍵穴を覗き
今も其処に佇んでる貴方を覩る
鍵を挿して門扉を開け
靜々に舞う あの時の貴方が居る
厳かな水面の上 光と闇が踊る
馨しい仮面をつけ永遠のワルツ踊りませう
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