●簡単性格設定
カイト…おバカ、ヘタレ
アカイト…ヘタレが残る俺様
帯人…ヤンデレ、マスコン
●力関係
帯人>アカイト>カイト
●注意!
マスターが男の人で喋っちゃう。
カイト、アカイトが不憫。
―――――――――――――
今日はマスターとアカイトと帯人と俺で、怖いテレビ番組を見ました。
マスターがお気に入りのソファに座って、(目の前にあるテーブルに足を乗っけた状態)
帯人がマスターの右隣に座って、(マスターにピッタリくっついる状態)
俺がマスターの左隣に座って、(クッションを握り締め、体操座りの状態)
アカイトがソファの下に座っています。(暴君ハ○ネロを食べてる状態)
帯人はテレビなんてほとんど見てなく、マスターにくっついてるのが嬉しいみたい。
俺も隣に座れるから嬉しいんだけど、テレビが怖くて素直に喜べない!
見たくないけど、チャンネル変えてくれないし、何故だか見てしまう…。
アカイトもその状態で、最初はお菓子をバリバリ食べていたのに、今は手を止め見入っている。
テレビを見る前はマスターから離れていた俺だったけど、今は怖くてぴったりくっついている。
帯人が対抗してマスターにくっついたけど、今はどうでもいい!
「ま、マスタァ…。チャンネル変えましょうよー…」
「…」
「マスター、聞いてます?」
「…」
「喋って下さいよぉ!」
「…」
「……もういいです…」
いつもなら「野郎が俺にくっつくな」って言うのに、今日は何も言ってきません。
だからここぞとばかりに甘えたいのに、マスターは一回も喋りません。逆に怖いです。
諦めてテレビに視線を戻した。ああ、見たくないのに…。
「(夏は嫌いだ…。アイスは美味しいけど、嫌いだ)」
というかマスター。ちゃんと見てます?
今さっきから喋っていませんが、ちゃんと見てます?
あ、もしかしてマスターも怖いんでしょうか。
だから文句言わないんですね!なーんだ、そっか!
「ふふっ」
「き、気持ちわりぃから変な笑い方するなよ…」
「酷いよアカイト」
「それとも呪われたか?」
「だから酷いって!」
憎まれ口を叩くアカイトの口端が少しだけ引きつっていた。
アカイトも怖いんだ。うんうん、怖いよな…。
もう一回マスターに頼んでみようか。俺トイレ行きたくなってきたし…。
「マス……えっと、マスター。どうかしました?」
「……カイト、…いや、何でもない」
もう一度マスターを見たら、マスターは俺をジィっと見ていた。
な、何だろう。何かついてるのかな?
………ついてる?え、ついてるって霊的な意味で?
いやいや、マスターは霊感ないって言ってたし…。
「な、何?」
「…別に」
帯人まで俺を見てる!おおおお俺やっぱりついてる!?
「マスター!俺に何かついてますか?!」
「…。いや」
「間をあけないで下さいいいい!お願いですから俺の目を見て言って下さいいいい!後ろのほう見ないで下さいよおおお!」
後ろ見れないじゃないですか!
なんですかなんですか!?やっぱりついてるんですね!
あああもう嫌だ!こんなテレビ見てるからですよ!
「け、消しますよ!」
「知ってるかカイト」
「なんですか!」
「背筋がゾクリとしたら霊は背中にいるんじゃなく、上にいるんだってよ」
サ―――っと血の気(なんてないんだけど)が引く気がした。
上も見れない…。
「下じゃなかったですか…?」
「下だっけ?じゃあ下だ」
帯人おおおお!
余計なこと言わないでよ!後ろも上も下も見れないじゃないか!
「カイト、頼むから俺に近づくんじゃねぇぞ」
「アカイト!俺何もついてないよね!」
「だから近づくなって言ってるだろ!」
「マスターマスターマスタぁぁああ!お願いです、とってください!」
「とってって…。俺プロじゃねぇし」
「やっぱりついてるじゃないですかッ!」
「ちょっとカイト。マスターに近寄らないでよ。刺すよ」
「俺じゃなく霊に刺して!」
「お前そんなことしたら呪われるんじゃね?」
「じゃあ止めてえええええ!」
「うるせぇなぁ…」
泣きそうに叫ぶ俺の声が静かな部屋に響く。
何もかもが怖くなってきた。気になってきた。
何で部屋を暗くして見てるんだろう。
時計がゾロ目だ。あれ、あんなところにアイスあったっけ?
「………あ、あれ?マスター?」
気がつくと隣にいたマスターがいない。
マスターどころか、帯人もアカイトもいない。
え、なんで?!
「わっ!!」
「ぎゃあああああ!」
と同時に部屋にパッと明かりがついた。
「カイトって単純だよな。イジメ甲斐があるしよ」
「僕もイジメてほしいです」
「帯人はなでなでしたいからダメ」
「ほんと、いい性格してるよな…俺たちのマスター…」
「アカイトにしなかっただけマシだろ。寧ろ喜べ」
後ろから大きな声を出して脅かしたのはもちろんマスター。
その後ろには帯人とアカイトもいた…。
三人して俺を騙したなんて…!
「………」
声を出して文句を言いたいのに、腰が抜けて立てないし声も出ない。
パクパクと口を動かせばマスターが楽しそうにニンマリと笑う。
「さぁて、楽しんだことだし寝るか。帯人、準備しろー」
「はい」
「マスター、今日は一緒に寝ていいだろ」
「怖がりでちゅね、アカイトちゃんは。床なら許す」
「……おう」
「マジかよ」
ちょっと待って下さいマスター!
俺も床でいいから部屋にいれてください!
一人にしないで!俺マジで寝れません!
「おやすみ、カイト」
「部屋に入ってきたら本当に刺すからね」
「おい、カイト放置していいのか?」
「じゃあアカイトが一緒に外にいてやれば?喋らない奴はしらん。上手におねだりできたらいいけどな」
「……悪いな、カイト」
力を振り絞って立ち上がり、ガクガク笑う膝に鞭を打ち走り出す。
だけど閉まるドアのほうが早く、俺は居間に取り残された。
テレビはまだ続いている…。
『そうしたらいるんですよ。真後ろにもう一人の自分が――』
「マスタァァアアアアア!!」
*****
KAITOってほんといじりやすいキャラだよね。
こうやってイジメるのを友達にしたらものっそい怒られた記憶があります。
やられたらムカつくよね!
簡単設定として、
KAITOは怖がり。だけど見てしまう。
AKAITOは強がりながら見てしまう。少しだけ怖がり。
帯人は興味なし。ていうか怖いものなんてあるの?
マスターは怖がっているのか怖がってないのかご想像にお任せします。
にしても口調まったくわからん!
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