優しく風が吹く 生命(いのち)の色を光らせている
淡い緑の草原(くさはら)の上を滑り 花を揺らす

白い指が触れることを許したその微笑みは美しい
出来るだけ痛みの無いように少女(おとめ)はそっと、潔く……

芳しさを胸に抱いて愛しさで花を摘む
心の中で泣いていても唇で唄を口ずさむ


誰もいない場所に私と自然 ただそれだけ
不意に現れた貴方の光る瞳に恋をした

白い手で折られることを許したその微笑みは哀しげで
それに気付かずに頬を染めた少女はとても楽しげに……

ときめきを胸に抱いて愛しさで花を摘む
己の運命(さだめ)も忘れていた唇は誰に笑いかける


籠の中の花を取って髪に飾ったり冠を作ったり
幸せな一時を過ごした少女と見知らぬ者
日暮れとともに去った瞳に再び逢えることもなく
それは、たった一瞬に過ぎ行く儚いモノだったの……


優しく風が吹く 生命の色を光らせている
甘い蜜の味で私の真実を思い出した

白い首に触れてみれば分かること この体温は冷たくて
叶うならばヒトになりたいと願った花の夢の中

その微笑みは美しい 少女は……

芳しさを胸に抱いて愛しさで花を摘む
涙を流すことも出来ず唇で唄を口ずさむ

ずっと

ライセンス

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花を摘む少女は唄を口ずさむ

夢幻の中
美しい花を摘みながら
優しい少女(おとめ)は唄を口ずさむ
永遠に、孤独に――

――――

ちょいアップテンポめな曲調で、コーラス・ハーモニーが美しく重なっている歌のイメージ。

構成:ABサビABサビCABDサビ

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投稿日:2012/03/28 15:55:29

文字数:516文字

カテゴリ:歌詞

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