「ソウ、そんな事が……」
揺れる揺れるルカのおっぱい。
「うん……」
跳ねる跳ねる芽衣子のおっぱい。
滑る滑る私の平面。
未来は、来い!はよこいや!!と心の中で叫ぶ。
「私も、似たようなことあったワ……」
ねぇよ!お前には弟しかいねぇだろうがよ!その胸をしまってから言え!
崩れる崩れる未来のキャラ。
「えっ!?」
芽衣子が僅かに動揺をする。
「エット……中学生の頃かしら、私がまだアメリカにいた頃ね、ある日、お母さんが地味な服ばっかり買ってきたの。
どうして?て聞いたら、この時期はすぐに子供は大きくなるから、レンのお古にするの。て」
「へぇ……」
芽衣子の肩が小刻みに揺れる。それはだんだんとオチに気づいている顔だった。
未来はキター!と二人の後ろで両腕を空に大きく掲げる。
「だけど酷いのよ、レンは着れるわけないじゃん!と言って怒っちゃったの。
お母さんはそんなことないって言って、レンに無理矢理、私のお古を着せたらね……余ったのよ、胸の部分だけ」
「……っ!!ク、ぷぷ、くくあっはっはっははははは!!」
堪えきれずに、ついに芽衣子は笑い出す。ルカもくすくすと小さく笑っている。
「ん、待てよ……」
芽衣子はぴたりと笑いを止める。
そうだそうだそうだ!芽衣子ちゃん!そうだよ!
「私!急いで帰らなきゃ!」
「えぇっ!?」
走り去る芽衣子ちゃんに、未来は黙って手を振った。ルカは何が起こっているのかよく分からず、どんどん小さくなっていく芽衣子を見つめた。
*
「レンさん、私が机を整頓するから、黒板綺麗にして」
「コクバン?」
「ブラックボードだよ」
「あ……!ゴメンナサイ」
「別に謝る必要ないよ」
留学生のレンさんはすぐに黒板消しで黒板を綺麗にし始める。
はぁ……
机を整頓しながら、鈴は溜息をつく。
昨日は気持ちが高ぶってお姉ちゃんに酷い事言っちゃったし、今日は日直だし、明日はテスト……もう嫌だ。
でも、昨日のは私だけが悪いわけじゃないもん。鈴は机をガンガンと蹴って整頓していく。
しかし整頓してもどうせすぐ乱れるので、鈴は適当に揃えて終わらせる。
「レンさん終わった?」
「終わりマシタ」
手についたチョークの粉をパッパと掃い、レンは自分の机の上の鞄を手に取る。
「リンコサン、」
「鈴でいいよ」
「リン、帰り道はどちらデスカ?」
「おっぱい坂の所」
もちろん正式名称は違う。
「同じデスネ」
鈴も鞄を肩にぶら提げる。
「一緒に帰ろうか」
「そうデスネ」
レンさんはすごいと思う、まだ日本に着てそれほど経ってないのに、もう日本語の文法をほとんどマスターしている。単語はまだアレだけど。
そんな凄いレンさんの筈なのに、普通に会話を出来るのはどうやら私だけらしい、何故か分からないけど。
「前から気になったんですケド、どうしてリンは僕の言ってることを聞き取れるの?」
「そんなの知るわけないじゃん」
レンの日本語はもごもごとしてて、括舌が悪い。しかしリンはそれを気にしない所か、気付いていなかった。
「……デスヨネ」
あぁ、もしここがアメリカで、リンがアメリカ人なら、俺はもっと……
レンは頭を押さえる。
色んな人から純朴な少年と思い込まれているが、それは違う。
単にレンは日本で言葉の壁のせいで、上手く気持ちを表現できないだけで、実際は普通の男子中学生と何ら変わりは無かった。
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