注意です。
この小説は流星(minato)P様の「magnet」、それをPVにされたsyllogysm
様の動画を勝手に解釈して書いた作品です。
思いきり百合です。
ミクルカ風味です。
少し病んでるかもしれません。
しかも原曲レイプ気味です。
それでも良いよ♪って寛大な方のみお進みください・・・
気分を害す方は即バックプリーズです。
一応最終話です(´・ω・`)
ルカちゃんの「出会いを残す」方法は物だけじゃなかった。
帰り際に渡された一枚のCDケース。
その中にはメロディーだけが入ったCDと歌詞カード。
曲名は「magnet」
デュエット曲だった。
そして端に小さく書かれた収録日と場所。
その日から期限の日まで部屋に篭って練習した。
ずっと歌い続けた。
食事も殆ど摂らず、寝る間も惜しんだ。
そして、私はある一つの決意をした。
収録日当日の朝早くに私は家を抜け出した。
親が起きてしまったらきっとまた面倒な事になる。
そう思っての行動だったが予想より早く到着してしまった。
収録直前まで歌っていたくて公園を探そうと視線を彷徨わせた。
その視線の先に貴女は居た。
あの時と同じように微笑んで・・・
桃色の髪を靡かせながら。
私達は近くのファーストフード店に入って何気ない世間話に花を咲かせた。
ルカちゃんはパスポートとビザの関係で走り回っていた事、引越しの荷物が片付かない事。
私は引越しの準備は殆ど終わった事、中学を卒業したら高校には行かない事。
「何で高校に行かないの?」
と当然の問いを掛けてくるルカちゃんに私は練習中に固めた決意を話した。
「私、歌手になる」
「歌手?」
「それでね、ルカちゃんに声を、歌を、気持ちを届け続けるの」
少し目を見開いて、凄く嬉しそうな顔をしたルカちゃんが映った。
「良い夢ね。」
そう言って幸せそうに笑う彼女の顔を見たら不安が少し薄れた気がした。
収録時間が迫ってきたので私達はスタジオへ急いだ。
中へ入って、衣装に着替える。
私達だけのCDだけど、ちゃんとジャケットも作ってくれるらしい。
漆黒のドレス。
方羽の蝶のヘッドセット。
私はピンクの物を、ルカちゃんはエメラルドグリーンの物を身に着けた。
歌を録ってから撮影に移る。
手を重ね合って、インカムが交わるほど顔を近付ける。
幾度かシャッターが切られ、フラッシュが視界の端で瞬いた。
撮影と収録は直ぐに終わった。
私達はドレスもヘッドセットも脱がずに更衣室のベンチに背中合わせで座り込んだ。
何も話さなかった。
何も話せなかった。
これが最後の時間だと、お互い言葉にしなくても分かったから・・・
指をそっと絡めるとルカちゃんも絡ませてくれた。
振り返って顔を見ると切ない微笑みを浮かべてこっちを見てた。
嗚呼、ルカちゃんの笑顔はやっぱり綺麗・・・
残酷にも時間だけはじりじりと迫ってくる。
何か言わなきゃ、話さなきゃ・・・
でも、何を言えば良いのか分からなくて、開きかけた口を金魚のようにパクパクと動かして俯いた。
「ミク・・・こっちを向いて?」
ルカちゃんの声の方へハッとして顔を向けたら待ち構えてたかのように唇にキス。
「ふふっ・・・また逢いましょう。必ず再会出来るわ。歌手になって待ってて」
「うん・・・ルカちゃんを待ってる。ずっと歌って待ってるから。」
どちらともなく立ち上がる。
『ゴンゴンッ』
少し乱暴なノックと共に男女の二人組みが入ってきた。
「ルカ、時間だ。もう充分だろう。お前の我儘は・・・」
男が威圧的に私達を見比べた。
咄嗟にルカちゃんのご両親だと気付いてまた俯いた。
「分かってるわ。今から向かいます」
解かれる指、立ち上がるルカちゃん。
嗚呼、ホントに最後だ・・・
出会ってくれて有り難う。
幸せをくれて有り難う。
心を埋めてくれて有り難う。
沢山の有り難うを伝えたいけど、もう時間が無い。
ならばせめて・・・
「またね、ルカちゃん」
ご両親に聞こえないように小さく呟いた。
ルカちゃんはいつものように微笑んで去っていってしまった。
さよなら、は言わないの。また必ず会えると信じているから・・・
それから2年後。
16歳の夏に私は歌手になった。
毎日、歌と闘う日々に追われて、疲れた。
それでも歌い続けるのは遠くへ行ってしまった方羽に私を伝える為。
どれだけ挫けそうになっても、あの時の衣装とCDが何度も私に立ち上がる力をくれた。
歌手になってから約1年半。私はその失った方羽と再び出会う事になる。
同じ歌手として・・・。
「ミク・・・!」
懐かしい声が聞こえて思わず勢い良く振り向いてよろけてしまう。
その身体を支えてくれたのは3年前と変わらぬ微笑を湛えた彼女だった。
「久し振りね・・・」
「ルカちゃん!!」
方羽だった蝶達はやっと一つになり、大空へ羽ばたく事を赦された。
magnet(磁石)ヨーツベPV勝手に解釈~4~(最終話)
何とか完結させました。
百合物って結構大変ですよね。
どれだけ自分達が愛し合っていても、周りの大多数は認めてくれません。
恋愛に対して百人が百人同じ解釈を持ってる訳じゃないのにね・・・w
さて・・・ぶっちゃけ時間軸おかしいw
ミクは中1じゃないと辻褄合わないねw
話も無理矢理過ぎる感じがするねw
でもこれ以上はちと無理ねw
今の私の精一杯です。
ルカって悲恋が似合いすぎると思いませんか?w
そんな彼女が大好きです(*´ω`*)
今度余裕が出来たらルカサイドを番外編で書いてみようかな、なんて思います。
ルカとの時間を精一杯生きたミク。
その反面、ルカは何を思ったんでしょうね・・・
何かあればメッセージくださいw
最後に、原曲者様、PV作者様、色々レイプ状態で正直済みませんでした_| ̄|○
magnet好きなら一度は見て欲しいPV→http://www.nicovideo.jp/watch/sm7870493
コメント2
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ご意見・ご感想
ayuu
ご意見・ご感想
初めまして~^^ayuuといいます☆
拝読させていただきましたっ
すごい素敵ですね~!もう感動しまくりですっ><
最後は二人とももう会えないのかな、って思っていましたがハッピーエンドで良かったです!
素敵な作品、ゴチになりました♪
2010/01/26 18:03:52
あくる
ご意見・ご感想
magnetがかなり大好きで読んだこの作品ですが、とても面白かったです。百合最強!
2009/09/19 20:22:34