A0
ゆらり ゆらり
堕ちる金魚の
至福肥やせし鱗腹(うころばら)
裂いて 咲いた 滲む
徒花色(あだはないろ)


A1
きらり きらり
廻る金魚は
至極満たした鱗腹
裂いて 咲いた 滲んだ色は
浮草に塗(まみ)れて・・・

B1
弁柄(べんがら)の格子や
紺青(こんじょう)の半帯
袖にして散らした
灯蛾の群れ

サビ1
さぁ、
舞いなさい 踊りなさい
ビードロ金魚鉢の中
さぁ、
泳ぎなさい 溺れなさい
咲いても結ばれぬ
徒花の


B2
風吹かれ墨桜(すみざくら)
誰もいだ侘助(わびすけ)
この高値の高嶺花(たかねばな)
所詮ただの

サビ2
さぁ、
吸いなさい 吐きなさい
ビードロ金魚鉢の水
さぁ、
泳ぎなさい 溺れなさい
咲いても結ばれぬ

あぁ、
手を取って 盗んでよ
徒花のこのワタシ
実を結ぶ
君の花

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

徒花と金魚 *

和ロック意識
あまり和風っぽくないですが、当社比40%の和風作品です

最初は金魚がテーマで進めるつもりだったのですが、なぜか徒花という言葉を使ったせいで、徒花がメインテーマになってしまいました
徒花は歌詞にもあるように、咲いても実を結ばない、むだ花のことです
そこから遊郭の花魁を想像して、孤高の高嶺の花をイメージして書きました

金魚は囲まれた世界でたゆたう花魁もしくは客ですね
客の意識の方が高いのですが
肥えた腹を裂いて出るのは金や富といったところでしょうか。歪んだ愛とか
ちなみに客の象徴は蛾もありますね

いろんな男を誘っては袖にしてあしらって・・・
徒花の自分を嘆きつつ、いつか誰かに実を結ぶ花にしてもらいたい
そんな(ありきたりな)メッセージくらいは最小限の歌詞を作る意義にはしたいと思います
メッセージ性を何も持たないものは、作ったってしょうがないと、個人的に想いとしてあるので
(ない場合はメモ、というカテゴリにしてあります)

閲覧数:180

投稿日:2009/09/24 23:42:51

文字数:361文字

カテゴリ:歌詞

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