ひとつ その小さな罪が
タランテラを歌うカナリアのように
ふたつ 重なった鼓動の
片方が泡になって 青に消える

声のない私 音の奏でられない私は
そうね丁度 あなたの哀れな妹
君に触れるための代償
歌声は永遠(とわ)に 空に吸い込まれました

君に誘われるたび ガラスの靴が割れて散ります
それでも私は行くの 恋人でなくてもいいわ
音を失くした私は オオカミ少女にさえなれない

ひとつ 君のその笑顔が
オルゴールのネジを巻いているように
ふたつ 手に入れた尾の代わり
歯をかみしめて 前に進む

友達代わりの フランス人形みたいな
誰とでも代われる 妹役のままでいい
君を失うと神が告げたら
この身を捧げ 私が泡になりましょう

ひとつ 海中に星
マーメイドの残した微かな波紋
ふたつ 運命の切れ端の
君の記憶に 音のない歌を歌いましょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

chanter(シャンテ)

世界の端っこのお姫様のお話




…人魚姫って言ったら原型なさすぎて怒られそう
でもこれでも一応いろいろ調べたの

閲覧数:162

投稿日:2010/12/25 23:36:37

文字数:371文字

カテゴリ:歌詞

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    >一色さん
    メッセージありがとうございますー!

    宮沢賢治さんを持ち出されるなんて恐れ多いです。悲しい雰囲気が出ていたらいいなって思って書いた詞でしたので、とても嬉しいです。
    ブクマもありがとうございました!

    2009/04/26 00:45:25

  • 一色

    一色

    ご意見・ご感想

    素敵な歌詞ですね!

    なんだか宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のお話のような、どこか悲しい童話を読んでいるみたいです!
    ブクマさせていただいたので、よろしければずっと残していただけるとうれしいです

    2009/04/25 23:20:19

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