切な爪痕を優しくなぞる
偽りだけが痛みとして残った
柔らかな肌に戦慄の雨
闇く濁る涙は紅を纏う
戸惑いを忘却へ
手にした武器は冷気を湛え
銅の咎を研ぎ澄ます
聖戦の盾 火花と飛沫
鐘が鳴り止む日を待ち続けて
暗黒の虚 灰と塵が恨みを語る
其処に悪が有る限り
刹那 追憶の黄昏果てる
迎える前に明日までも攫った
幼い笑顔に戦場の声
白く透る瞳は真実を絶つ
流離いの亡霊よ
手に入れた熱もすぐに失せて
贖いの刻を閉じ込める
聖戦の糧 命と祈り
鐘は鳴り響くまま地に墜ちた
安寧の園 灰と塵が最期を謳う
其処に正義が無くとも
明星は茫然と
手に往き還る歴史を擁き
暁の鳥を解き放つ
聖戦の涯 記憶と希望
鐘の居場所は未だ褪せることなく
安息の空 灰と塵が色を喪う
此処に人が生きるように
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