S1
ただこの刹那に耀光(ひかり)纏い咲き乱れよう
何よりも彩(いろ)鮮やかに萠えて

A1
闇夜に遊ぶ雪の羽(は)を透かして舞う華
水鏡映す面影は何処か朧気(おぼろ)
巡る風追い 四季はまた
移ろえど昔日(せきじつ)の香に匂ふる…

B1
未だ開けぬ蕾の芽吹く日を待ちて
揺る様は満ちゆく月が如し

S2
今 この刹那 耀光(ひかり)纏い咲き乱れよう
華の心音(ね)は短けれど
生きていたい 愛し君の記憶の中
何よりも彩(いろ)鮮やかに萠えて

A2
白日の下人知れず露と消ゆる夢
寝覚めど明けぬ宵の中 枯らす心
幾年の雪溶かす春
待ちわびて交わせし熱を儚み

B2
涙雨暮るるは叶わざる誓い
落ちにける椿に重ね嘆く

S3
今 その刹那 水面揺らす優しき風
「離れども傍に在る」と
愛し君の聲(こえ)に憶え 懐かしみて
仰ぐ月 ただ白く…

C
別愁(わかれ)の傷に芽吹く華よ
新たな夢と永久(とわ)に舞え

S4
今 この刹那 耀光(ひかり)放ち天(そら)翔けよう
去りし日は戻らざれど
咲いていたい 愛し君をこの心に
いつまでも彩(いろ)鮮やかに萠えて

譜割り・読み

S1
ただ このせつなに ひかりまとい さきみだれよ(う)
なによりも いろあざや かに もえて

A1
やみよにあそぶ ゆきのはを すかしてまう はな
みかがみうつす おもかげは どこかおぼろ
めぐるかぜ おい しきはまた
うつろえど せきじつのかに におうる

B1
まだあけぬ つぼみの めぶくひを まちて
ゆるさまは みちゆく つきがごとし

S2
いま このせつな ひかりまとい さきみだれよ(う)
はなのねは みじかけれど
いきていたい いとしきみの きおくのなか
なによりも いろあざや かに もえて

A2
はくじつのもと ひとしれず つゆときゆる ゆめ
ねざめどあけぬ よいのなか からすこころ
いくとせの ゆき とかすはる
まちわびて かわせしねつを はかなみ

B2
なみだあめ くるるは かなわざる ちかい
おちにける つばきに かさねなげく

S3
いま そのせつな みなもゆらす やさしきかぜ
はなれども そばにあると
いとしきみの こえにおぼえ なつかしみて
あおぐつき ただしろく

C
わかれのきずに めぶくはなよ
あらたなゆめと とわにまえ

S4
いま このせつな ひかりはなち そらかけよう
さりしひは もどらざれど
さいていたい いとしきみを このこころに
いつまでも いろあざや かに もえて

解説・大意

S1
S2とほぼ同じ内容のため省略

A1→B1→S2
粉雪の間を縫うように、花弁が落ちる様子が映し出される夜の見慣れた風景は、どこかしらぼんやりとしている。
四季折々の風の香りは、あの頃と何も変わっていない。
春に向けてゆっくりと開きつつある蕾の様子は、満月が満ちていく様子にも似ている。
開いた花の咲いている時間は刹那のように短く、人の一生も長くはないけれど、その花のように光を浴びて何よりも輝いていたい。
そして願わくば愛しい貴方が、私を忘れずにいてくれますように。

A2~B2
誰にも知られることなく、互いに誓い合った貴方と永遠に過ごす夢は白日の中終わりを告げた。
目が覚めても醒める事のない悲しみに心は枯れていく。
春を待ち遠しく思いながら温め合った貴方の体温が恋しく、涙雨に落ちた椿を眺めつつ悲嘆に暮れている。

S3→C→S4
ふと水面を揺らす風が優しく吹き、まるで「離れていても心は傍にいる」という貴方の声のように聞こえて、懐かしさに見上げた白い月はただ眩しく照らしている。
別れの痛みは消えず、互いに過去には戻れないけれど、その痛みや悲しみを乗り越えてこそ輝けるから、新しい夢を叶えるために花のようにずっと輝き続けたい。
愛しい貴方との思い出をこの胸に…。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Highlight~永久の耀華(はな)~

かぎしっぽ様の楽曲
https://piapro.jp/t/E5jI
に応募させていただいた歌詞です。

古文調の歌詞となっていますので、譜割りの下に大意の要約も記載させていただいております。

どうぞ宜しくお願い致します。

閲覧数:16

投稿日:2024/11/23 19:30:37

文字数:1,605文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました