此れは初めて
僕が見た夢と
最期に見た現です
桜 散れば 葉に雫の
空蝉 残す 夢の痕
硝子越し 歪んだ情景(けしき)
遠く咲いた 空の藍
朝凪は 眩しくて
近くの 物さえ 隠した
花霞 遥か 遠くの
街を見下ろす 丘
確かなんだと信じた
辿り着ける そう思っていて
然れど 両の手は 天つ昊
盲目の 部屋に 送梅雨
徒然 の 刻に 結ぶ
約束は 彼の夢
手の鳴るほうへ と
見え透いた 調戯(かけひき)
何方が 散るか 咲き残るか
さわれとて 秋簾
攫う 通り雨
何にも残しはしないから
本当は 砂の城 も
明日になれば 夢ならで
人人し 生きれば いいなんて
そんな筈は 無いでしょう
綺麗なものが 見たくて
あの丘から 見える 今では
離した手に 夢 徒桜
貴方は笑ってくれますか?
徒然の 刻は 紡ぐ
崩れ去る 日々の夢
ほら 傘に はらり、落ちた
花の雫に 似ていて
桜 だと願って いたのに
雪簾
纏う 小夜時雨
何にも変わりはしないから
何時でしょう 夜半に朧月
嘘吐いて 笑う 誰の声
偽りの言葉
其れは 絶
指切りと 針の筵
「ねぇ 僕はもう こうじたり」
明ける空
眩しい彩
咲けぬ 花 首落とす
手の鳴る方へと 瞞
墜ち逝く 今際に
夏の雨 何時かの
約束のやうです
鬱す雫に
昊ト海ト紫陽花ノ藍
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