雷　雨の中
気にもしないで
外に出かける　突然に
そんな君の姿　見えないように
自宅にこもる　だらだらと

「雨だ外に行こう」
「いやいや家いよう」
「ダメダメ外行こう」
「嫌だね引きこもろう」

家を出る君が　私を見ていた
私の顔を　まじまじと
「それじゃあ行ってきます」
君はそう言い放った　戸を閉めた

今は一人きり
君だけ待っている
音のないこの部屋
誰かが見ているよう

明るくなる夜空
雨は上がってゆく
鍵空いた玄関
扉の前に立つ

扉の外に出て　鍵を閉めるよ
（鍵をヒビカセ）
目の前に広がる　澄み渡った地面
歩いていく　テクテクと

（扉の外に出て）
（鍵を閉める音）
（目の前に広がる）
（澄み渡ったセカイ）

私の足元は　建物が広がる
小さな人たちが　動き回っている
私の自宅には　誰がいるのだろう
窓の外側から　中を覗いてみよう