蠢いた雷雲の影 今此処に降臨すべし
 稲妻と驟雨の叫び 研ぎ澄ます感覚
 はじけた空気と 遊び児の歌音
 叩きつける唯 繻子を裂いて

 見つめれば鋭き切っ先
 赤く焼け眼を潰す
 かざしても手の平 零れ
 水よりも微細な

 大気に溢れた 力は粒子と
 呼ばれたところで 無象の渦

 花降る春には似合わない
 天下分け目と知れば 世迷
 続く羅列に似てはいても
 唱える呪い 故 何処

 やがては過ぎ去る問い重ね
 記にも録にもならぬ無残
 異形に変わる機械仕掛け
 果ては声音 震える明かり


 裏切りを静かに待って 然れとても貫く我欲
 風神よ 研ぎ澄まされた 指先を走れよ

 冷たくも温く 透明な有機
 閃く鋼を 目に宿して
 荒らかな車輪の軋り
 轟音と変わるる呻き
 焼けついた刹那に消えた 雷鳴の如くに

 何人の虚にて 晒された今は
 幾重の朽ち葉に 似てもいるか

 扇舞わせて美酒に香る
 波乱と述べるは愚につかぬ
 海の泡と化しては消える
 舞うか語るか酔いもせずに
 疾風の行く先 爪に切る
 波の羽音が彩に芽吹く
 束の間咲いては散るとして
 無下に捨て去ることも無かれ


 蠢いた雷雲の影 今此処に降臨すべし
 稲妻と驟雨の叫び 研ぎ澄ます感覚
 小太刀に反した 白刃に映るは
 雪夜の包んだ 椿の彩

 雨降るは風向きを読み
 髪揺らし舞い歌う姫
 雷神よ鉄槌のように
 打ち砕く時にて
 
 大気に溢れた 力は粒子と
 呼ばれたとしても 我が手の弓

 花降る頃には天掴む
 時代の分け目にこの手 伸ばす
 おこがましいと笑う者に
 形も与えはせぬ事を
 知らぬ空の怒号を呼んで
 撃ち注ぐ雷をこれに
 風絹が渦巻けば蒼く
 閃光を呼び起こす声は

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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風神/動画版歌詞

2022年8月29日に動画公開した「風神」の動画版歌詞です。

Words:LuNaRhyThm

YouTube
https://youtu.be/u-y2R-feWcU

nikoniko
https://www.nicovideo.jp/watch/sm41002054

閲覧数:155

投稿日:2022/08/29 21:40:23

文字数:745文字

カテゴリ:歌詞

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