僕は幽霊になったんだ
君との思い出ばかりになった
遠い 遠い 街でいつか
また会えたら なんて
八月の噎せ返る夜に
君の元に駆けつけたんだ
どうか、どうか 泣かないように
君の好きな花を置いて
淡い空に泣き出しそうなほど
大きい入道雲が僕の前にいた
浅い夜の向こう側で
僕は、僕は、君をいつまでも待っているから
縁日、花火、抜け出した夜
ホームに向かう僕の足と影
またね、またね。そう呟いた
僕はその日の思い出のまま
淡い空に泣き出しそうなほど
大きい入道雲が僕の前にいた
浅い夜の向こう側で
僕は、僕は、君をいつまでも待っているから
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