水面(みなも)に移りし三日月は
紅に濡れる刃によく似て
我が手のひらに 落ちる雫は
臆する心を濡らしつづける

数多の命 流れて落ちる
重ねた掌まだ温かい
殺めし者 その亡骸に
縋り泣くはたそかれか


癒えた傷 消えぬ傷跡
いつかの夜を 思い疼く
凍みる我が胸

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one's beloved...

文中の“たそかれ”は、江戸時代以降は“たそがれ”といい、「あれは誰」という意味で、“黄昏”の語源になった言葉です。薄暗くなった夕方は人の顔が見分けにくく、「たそかれ(誰そ彼)」と言ったことから、“たそかれ(たそがれ)”は夕暮れ時を表す言葉になりました。
なので、この詩の時代は江戸時代以前、安土桃山(戦国)時代です。
古い言い方はよく知っているわけではないので、ちょっと変なところがあるかもしれませんが…。
主人公はたくさんの人を殺し、ついには最愛の人までも殺してしまった若武者といったところです。

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投稿日:2008/07/06 12:21:08

文字数:131文字

カテゴリ:その他

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