「思ってたよりひどいわね……。」
リンの住んでいた国にきたのはいいけど、酷い状況だった。
今はお城に向かうためにかつて城下町だった場所を歩いている。
「あの日、火のあがったお城から逃げてきて、ちょうどこの辺であいつと会ったの。
まさかあいつが犯人だと思わないでいたから信用して着いて行ったの……。
でも……あいつについて行ったのが間違いだったのね……。」
リンはずっと遠くを見ていた。
「でも、向こうの方は修復されてるみたいね?どうして?」
「あぁ、僕が父さんに頼んだんだ。なんか『急に手に入ったからお前にやる』ってさ。後で聞いたらあの男が『つい最近滅びた国があるので私達の国ということにしよう』って提案してきたんだってさ。」
「本当?」
「うん。お城も少しずつ直してもらってるけど…………行きたい?」
「…………。」
「やっぱやめとこっか……。」
まぁ、リンにとってお城は嫌な思い出の場所だろうし……。
「行きたい…。今、どうなっているか………自分の眼で見てきたい。」
「本気?あの場所に行けば嫌なこと思い出すかもしれない……。それでも行く?」
「いい思い出だって会ったから。
だから……………行く!!」
「じゃ、行くぞ!」
「がくぽー」
「おぉ、レン殿か。で、急に何の用だ?」
「ホールってもうなおってる?」
「まだだが………もともとあそこは被害が少なかったからな、別に危険ではないぞ?」
「あぁ、ありがと。じゃ、そこに行く。」
「あぁ、あと中庭の通路も使っていいからな。ちゃんと挨拶してくるといい。」
「わかった。じゃあな。」
とりあえず先に中庭いくか。
「リン、行くぞ?」
「あ、うん。」
中庭はまぁ、あまり変わってない。
大きな木があって、そのすぐ下に墓が3つ。
「レン?私が住んでいた時はお墓なんてなかった。誰のお墓?」
「王様とお妃様。あとそのすぐ近くに倒れていた少女。
失礼なこと言うけどさ、『服とか装飾品からして、王と妃。そうなると残りの少女は姫だろう』って言われたんだ。
だから、もうリンに会えないって思ってた。名前聞き忘れて帰ったしさ。」
「いない方がよかった?」
「いや、生きててくれて嬉しいよ。ずっと好きだったしさ。」
「な、なんでそういうこと平気で言えるかなぁ///」
その後、リンはお墓に向かって話しかけてたけど、何を話しているかは聞こえなかった。
「さぁてとっ!!父様と母様に挨拶できたし、あっ!レン。ダンスホール使えるかな?」
「一応許可はとったけど…………?」
「じゃあ、そこで踊りましょう?」
「曲もないのに?」
「歌えばいいのよ!忘れたとは言わせないわよ?私にとって一番の思い出なんだからね?」
「はいはい。分かりましたよ。お姫様。」
「う、うるさいっ//からかわないでよ///」
「はいはい。お手をどうぞ。」
君が望むのならば何度だって踊りましょう。
曲を流せないのならば歌えばいいのでしょう?
さぁ、お手をどうぞ?僕の大切なお姫様?
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ご意見・ご感想
ミチカ
ご意見・ご感想
お疲れ様です∀ いい話でした!! 次回作も待ってますωww
あと、投稿しといたよ(∀)b
2010/02/28 19:15:10
流華
ありがとー♪
一応あと1回番外編書こうと思ってるんだ!
次回の話しも少し考えてあるよ☆
これからもコメントよろしくね♪
2010/02/28 19:28:34