白は深深と降り積もる
普く色を奪う為に
静寂を迎えて凍える空は
無為に蒼褪めた儘
滴を背に此の身零ちる
惑う火影に耀う
騒ぐ風に吹かれて落ちた
寒椿
滴を背に淀み光る
迷う水面に漂う
騒ぐ風が流れて揺れた
寒椿
白は深深と降り積もる
血染めの衣を雪ぐ為に
支えを失くして衰える枝は
無為に赫いた儘
滴を背に此の身切れる
惑う夕陽に陰ろう
騒ぐ風に戦いで消えた
寒椿
滴を背に淀み氷る
迷う闇夜に帰ろう
騒ぐ風が凪いで開いた
寒椿
悲しむ斑が均されていく
二度冴える温もりに
悴む胸が晒されて逝く
一片さえも埋もれて 無
滴を背に此の身零ちる
惑う千鳥に咲おう
騒ぐ風に戯えて落ちた
寒椿
滴を背に淀み光る
迷う初音に訣を
騒ぐ風が称えて尽きた
寒椿
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