君の手のひら手に取り握る
甘い言葉も緩やかに流され消える
伏せたまつ毛を見つめてまぶたにキスを
髪をかきあげ包み込もうか丸ごと君を

ゆるやかに流れゆく風焦れた体を撫ぜていく
冷たすぎる夜風に当たり冷えゆくからだ
指先触れれば手を握り
視線絡めば柔らかなキスを

熱く熱く焦がれる心をもてあまし
君の微熱によったまま
取った君の手のひらに幾度もキスを
もっともっとと求めるのなら
君だけに贈る
やさしいキスを額にひとつ

指先についばむように
手のひらを撫ぜるように
目蓋に感じるように
額に掠めるように
唇に僕を見つけてくれるように

絡めた手のひら伝わる温度
額と額を合わせてみようか
溶けて一つになれるかも
やさしい君の温度と一つ
溶けて溶けて　
ああ、もう一度やさしいキスを