サビ0
淡く囁き合った
愛ひとつ
埋めてしまおう 紫陽花の根元


A1
通り雨のような恋だった
瞬きするくらいの 一瞬で
攫われた 胸の花

B1
水をあげましょう
庭隅の紫陽花
沁みて 沁みて 沁みて
腐ってしまった根に
どう
償えばいいだろう

サビ1
淡く囁き合った
愛ひとつ
埋めてしまおう 紫陽花の根元
そこには 溢れている愛
私へ餞(はなむけ)に咲いて 捧げて


A2
涙雨に別つ恋だった
瞬き忘れるほどに 久遠(くおん)
奪われた 花の露

B2
水をください どうか
庭隅の紫陽花
込めて 込めて 込めて
閉めてしまう棺に
どう
紡げばいいだろう

サビ2
淡くさえずり合った
愛ひとつ
埋めてしまおう 紫陽花の根元
そこには 注いでいた愛
貴方へ餞に咲いた 捧げた


C1
どうしよう
君が
まだ 好きなの。

どうしよう
君を
また 好きなの。

還ってきて。


サビ3
淡く囁き合った
愛ひとつ
埋めてしまおう 紫陽花の根元

淡くさえずり合った
愛ひとつ
拾い集めて 紫陽花の花弁(はなびら)
そこには 溢れていた愛
二人へ餞(はなむけ)に咲いて 捧げて 届けて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

花葬

誕生日に、花を贈ります
私に。貴方に。貴女に。愛しい人に


失恋ものを最初書こうと思いました
実際失恋の話なのですが、簡易的な失恋ものではなく、やり直しのできない恋が終わってしまった話になりました
1では簡易的な失恋を
2では実は死別としての失恋を
1から発展させ、2での切なさを強調させる形としましたが、上手くいっているでしょうか?
「餞(はなむけ)」とは、旅立つ人へと贈ること・ものです
1は失恋から旅立つ自分に向けて。2は永遠に旅立ってしまった彼に向けて。最後は彼女から彼へ、想いが再び届くことを信じて花を手向けるという意味を込めて
このような思慮を汲んで頂けていると、とても嬉しいです
なにより、「花葬」というタイトルへの想いに思考を巡らせていただければ、幸福です

蛇足ですが、
紫陽花をメインに扱っております
司馬遼太郎の『燃えよ剣』に紫陽花の話があるのですが、そこから思いついたフレーズを使用し、いろいろと模索しながら完成させました
夏休みに思いつき、実際書いたのは紫陽花など季節外れな10月になってしまいました
しかし、誕生日に真剣に作った歌詞を投稿できて幸せです

ふと思いついたフレーズは、できるだけ携帯のメモ機能や、ノートの端、メモ帳に書き残すようにしています
その個人的に好きなフレーズを少しずつ歌詞の端々に散りばめることができ、作成に時間はかかりましたが、楽しかったです

閲覧数:325

投稿日:2009/10/17 23:56:49

文字数:497文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • うおだいや

    うおだいや

    使わせてもらいました

    ありがとうございました!!

    2012/09/03 20:14:13

    • 唄界

      唄界

      こちらこそお世話になりました!
      ありがとうございます。
      リンクもしていただきまして、嬉しいです^^

      2012/09/03 23:12:05

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