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見ばの悪い死に方をした後に伝説となった北神達は

赤い地を拒み 詩の蜜酒(ミード)を啜った語る獣の文字を読み 

永遠に消えぬ鳥になった半神半人の英雄は、黄昏のその後を

宴の余興として今宵、謳い上げる

拍子を間に絡め 右の羽根に糸を張り竪琴にして
”私”は見てきた事を惨事として吟じはじめた

神達は一同に酒を煽りつつ私を軽蔑し 雲から雷を落とし始める


ー雷鳴を組み込む折り返しの妙 謳い上げるは北の地のいにしえー



梃子と自然を途に敷き 歪む軌跡と当来

光こそバルドル 叫ぶ者の恩寵を注がれし始まりの化身 


謳い上げろ英雄スイグルドリーヴァ 戦女神より賜うた古韻律 ルーンの歌

嫌悪と騒音 調和を獲物に定めるは鉄樹の魔狼ヨトゥンの嘲笑 


ウィルドとオシラの飛び火は轟き 

韻文の舞ガルドゥル操り神話を紡ぐ者の呼び名はサーガ

天に昇りし英雄達の志を継承せよ 星のルーンはアンサズの語り人 神々に安息を




荒神達は見ばの悪い死に方をした後に伝説となり

語る獣は赤い地を拒むと詩の蜜酒(ミード)を啜って文字になり 

半神半人の英雄と呼ばれた私は、語り継ぐ為に留まり続け 

黄昏のその後を知る唯一になった

曲調は息に呼応し 抜けた羽根を爪にして弦を弾じき
”私”が見てきた事を詳しく謳い上げる

神達は一同に頷きつつ私を褒め称え 空から星を溢してくれた


ー星々の輝きは折り返しの絶 謳い上げる地の果て北の英雄譚ー


創造と罪科を記す秘文字 刻み託すは爪痕

神こそマルムズ 堕ちる事は斯うも容易い自然の化身 


謳い上げろ古の巨人ヒュンドラヌ 祖先達より賜うた歌韻律 ルーンの唄

思考と記憶 鴉を翳めて飛び去るはエワズの蹄、8本足の馬 


糧を奪われたトネリコに宿る鷲 

風に晒され寂しげに啼く獣の咆哮と涙 静かに照らす赤い月

地に足つき英雄譚を語り続け継承せよ 星のルーンはマンナズの口承 願わくば安寧を


耳を塞ぐと今も聞こえる地鳴りと秒針の音 神々に朝と警告を与えし常世雄鶏の雄叫び

雄々しい戦唄の囃子 神話仮装舞踏劇ルーンの譜 謡いもの踊りもの舞い去るも 

今尚錆びぬ剣と戦具が 海と大地に突き刺さり 黄昏の傷跡を照らし続ける

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

北欧神謡《神の秘文字咆哮ガルドゥルバインド》

謎のサーバーエラーで絵の投稿が出来ない&長時間ログインが出来ないのですが
コピペで”ぺッ!”と貼れるテキストでウゴウゴしてみます。

エッダに出てくる英雄スイグルドリーヴァを語り部に、北欧の神話を
ルーンの意味と軽く照らして…少し変わった視点から表現してみました。
タイトルの「バインド」はバインド・ルーンの略です。「ガルドゥル」は”叫ぶ”の意。

英雄はルーンを操る半神半人の存在になった後、自分が見てきたラグナロクを語り続ける為
大きな大きな鳥に姿を変えて…死なない体を手に入れました。そんな感じです(何よ)

閲覧数:435

投稿日:2009/08/30 01:14:49

文字数:950文字

カテゴリ:歌詞

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