#26-4「みんなに潜む心の闇」



カイトはその紙をもって、リビングにいった

今日、仕事が休みでリビングにいたのは、ミク、ルカ、ハク、がくぽだった


「え?メイコさんが?!いないんですか!」


ルカが驚いて、立ちあがった


「うん、こんな書き置きが…」


カイトが書き置きの紙をルカに渡した

それを他のみんなも覗きこんで内容を確認する


「大変!探しにいかなきゃ!!」


ミクが落ち着きなく立ちあがる


「……でも、いずれ戻ってくるんですよね?それに一人になりたいって書いてありますし…」


ハクが冷静に話す


「いや…その保障はない…」


カイトが低くつぶやく


「え?それはどういうことでござる?」

「【ごめんね】っていう文章がどうにも引っかかる。それにがくぽは、あの大雑把な、めーちゃんがわざわざ書き置きすると思うのか?」

「……うーん、確かにそうかもしれないでござるが…メイコ殿だって、それくらい…」

「もし…僕らが追ってこないようにするための時間稼ぎだとしたら?」


カイトが深刻な顔をする


「それって!!もう、ここには帰ってこないかもってことですか?!」


ルカがはっとしたように口に手を当てていった


次の瞬間


「私!メイコ姉さんを探しにいく!」


ミクは寮を飛び出していった


「……うむ、確かに…メイコ殿には悪いが、拙者も探しにいくでござる!拙者はこの辺の酒場なんかを当たって見るでござる!」

「待ってください!私も行きます!」

そういって、がくぽの後をルカがついていった










「よし!僕も行ってくる!万が一、めーちゃんから連絡があった時のために、ハクさんはここで待ってて!」

「待ってください!!」


玄関から出て行こうとしたカイトの袖をハクがつかむ


「メイコさんは心配ですけど…その…私……………!!」


ハクは、はっとした


「あ、いえ…なんでもありません」

「じゃ、いってくる!」


カイトがハクから遠ざかる










『メイコがこのまま見つからなければいいのに…』



ハクは自分でも驚いた

そんなことを少しでも考えた自分がいることを…



【メイコがいなくなったらカイトは自分を見てくれる…】


親友で好敵手だった彼女の存在が疎ましいなんて…


それは自分でもわかっていたのかもしれない…




メイコには敵わないと……



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなでボーカロイド観察(仮)#26-4

さぁ、めーちゃんは、いったいどこに行ってしまったのか……

そして、ハクの想いは…


しかし、カイト…めーちゃんを大雑把とか…後でどうなってもしらんぞww

閲覧数:336

投稿日:2012/03/07 19:56:41

文字数:1,036文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • Nonbendarary

    Nonbendarary

    ご意見・ご感想

    ちょっとハクさんっ
    うー、カイト争奪戦はどうなっちゃうのか‥…

    2012/03/08 19:57:27

    • しるる

      しるる

      ハクさんじゃなくても、大抵の人がこう思ってしまうのではないかな?ww

      カイト争奪戦は#27?4まで、続くww

      2012/03/09 00:43:46

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