「隣に行ってもいい?」
「えっ?」
思ってもいなかった言葉に一瞬何も考えられなくなる。
「よいしょ」
レンの返事を待たずにリンが隣にやってくる。それにレンのほうに体重をかけてくる。
「ここにいていいでしょ?」
「えっ?・・・あぁ、いいよ」
「ありがと」
言葉が見当たらずあいまいな返事になる。
反対側により力がかかる。バランスをとるため、レンもそっちの方に体を傾ける。二人の体がピタリとくっつく。
レンは驚いていた。
そりゃそうだ、もっとキツい罰を宣告されるかと思っていたのに。
ぜんぜんキツくないどころか、なにもしなくていいただ隣にいさせて欲しい・・・だなんて。
リンが何を考えているのか、よく回らない頭ではわからない
「なぁリン・・・」
そのワケを聞こうととなりにいるリンに話しかけようとするレンだったが
「・・・・・」
「・・・えっ?」
隣にいるのは、さっきみたいに活気にあふれたリンではなく、すぅすぅと寝息を立てて寝ているリンがいた。
「・・・・なんなんだよ」
もう何がなんだかわからない。わからないから考えるのも面倒くさくなって、
「・・・・・」
気が付けばレンもリンの隣で寝息を立てて眠ってしまっていた。

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  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Together-やさしい罰ゲーム

Battle2の延長線上の話です。

閲覧数:188

投稿日:2011/07/21 00:05:44

文字数:509文字

カテゴリ:小説

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