水面にうつる偽者の月 
ぽたり雫を落とすたび小さく白く震えている
そっと手のひらに掬うけれど
銀色の星になって砕けてしまう
僕の心にどこか似てるなあとか
ぼんやりそんなことを考えたりした

きみが隣にいたあのころは
今ではもうさめたあとの夢のようで
きみの笑みを思い出すたび
僕は涙の深海(うみ)を渡る

僕が泣き続けていたら
僕(うみ)はもっと蒼くしょっぱくなってしまうのかな

芽吹く緑の春 輝く黄色の夏
彩る赤い秋 眠る青い冬
いつもそばにあった きみの手が
いまは もう 見えない

記憶はいつの日か薄れてしまうのかな
いつかは無かったことになるのかな
いつも笑ってくれた きみの目が
いまは もう みえない

偽者の記憶 心には
温かいこの気持ちも

いつかは きっと みえなく なる の




・・・・・かな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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にせものの つき

いつも一緒にいた大切なひとがどこかへ消えてしまった時、その哀しみも想い出のなかの温かさも、いずれは消えてしまうのか。

・・・という感じの詩です。

閲覧数:65

投稿日:2008/07/24 20:30:03

文字数:361文字

カテゴリ:歌詞

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