銀煙管から滾々と溢る
紅玉色に輝る蝶の群れ
両の翅を往復切符にし
屋上発、銀河行きに乗ろう
世界が不在のうちに汽車は百夜(ももよ)、千夜(ちよ)を駆ける
幸福だけ発明し損ねた機械の国を背に
とみに奇(あや)に悲しくてなって
たまらずにゲラゲラ笑ったよ
釦(ぼたん)ほどの大きさの人工の星
影法師、踊った
意味はないが意義はある
そんな嘘みたいに生きる僕ら
流砂に埋まる鯨の肋骨
の中に巣食う蟇(がまがえる)の群れ
しめやかに鳴る銀笛を吹けば
うぐいす色の瑪瑙に変わった
それを渡し銭に、方舟は明け六つ空を往く
希望という大病を患う合成樹脂の土地
明日には忘れてるような
小さな最高を引き連れて
死んだふりをした星の
古疵からしどろに散る泥土
幸福は遠いけれど
僕らの出会いは幸運だろう
はじまりから見ればすごく長いけれど
おわりから振り返ればすごく短いこの行路
朽ち枯死せずに咲いた
残花を死んだ星への献花にし
失いながらでもこの冷たい鉄路は
続くだろう
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ブクマつながり
もっと見るさあさ、おいでませ空中楼閣、何人も十把一絡げ
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空の盃にゃ追い酒をさあ空の頭にゃ愛嬌を
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HaTa
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廃屋で猫がニャーと鳴く、乱痴気騒ぎとはびこる悪習
虫喰いの聖書、ガラス玉、ムクドリの子ども、淀む六ペンス
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HaTa
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HaTa
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鬼灯みたいな飛行船団が寝入りばな君を誘った
左手(ゆんで)すり抜けたペーパーバックは溺れたように宙を舞って
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起きれば昨日の延長がただただ続いていくだけで
過ぎたる景色の群像を追って、走って、手...螺子式夢遊船
HaTa
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sume_red
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お借りしました
2019/03/04 22:29:35