何を頼んでも持ってきてくれる満足
あたり一面に広がっていくディッシュ
だけどそれもしょっぱくて苦いだけの
寂しさ食べ放題無限大のビュッへ

ドリバにお砂糖は無くって
机にシロップも無くって
こじ開けた口の中に放り込まれた
寂しい寂しい寂しいあの味だ

涙が出るほど美味しいんだろう
吐き出す前にブラックホールみたいな
胃の中に吸い込まれ間違わずに響く
ハッピーエンドを塗りつぶしたくない

くらいが上なら支配は義務？
私は星に願ってなんかいない


誰に頼んでも持ってきてくれる充足
世界いっぱいに広がっていくウィッシュ
けれどそれも酸っぱくて辛いだけの
虚しさ飲み放題大宇宙のビュッへ

戸棚にハチミツは無くって
隠したドロップも無くって
ねじ込んだ口の中に詰め込まれた
虚しい虚しい虚しいあの味だ

吐き気がするほど美味しいんだろう
噎せ込む前にパニック行為みたいな
胃の奥に吸い付かれかち合わずに招く
ラッキーパンチを噛み潰したくない

暗いのほら？あら？未開は恥部？
私は君に頼ってなんかいない


見逃してくれるのは最初のゼロ回
何年経っても慣れない美味しい美味しい
こめかみに響くような吐瀉吐瀉ららら
さぁもう一口はあちらのお客様から

スプーンで運ばれてフォークでぶっ刺して
ストローで発射してすべて粘膜は火傷重症
悲しいに満たされてさえいればそれで済むから
虚しいに満ち足りてさえいればそれを食むから

口を開けるのが怖くなって包帯を巻いたのに
気付かないうちにまた飲み込んでしまった
部屋中ひっくり返して甘いものを探しても
食べ放題飲み放題ビュッへは続いていくの


どこで頼んでも持ってきてくれる完璧
未来いっぱいに広がっていくウォッシュ
しかしそれはくっさくてカタイだけの
悲しさ取り放題お一人様ビュッへ

寝床にシェイクは無くって
仕舞った水飴も無くって
突き刺した口の中に押し込まれた
悲しい悲しい悲しいあの味だ

目眩がするほど美味しいんだろう
垂れ出る前にマジックテープみたいな
胃で溶けて満ち溢れ何一つとキライ
ホーリーナイトに泣き明かしたくない

眠いの今なら気配はフォグ
私は鬼に縋ってなんかいない


食べろ食べろ食べろ食べろ
飲んで飲んで飲んで飲んで
吸って吸って吸って吸って
吐いて吐いて吐いて吐いて


よくできましたあなたははなまる
よくたべましたあなたもはなまる
よくのみましたあなたとはなまる
よくいきましたあなたに歯は無し


寂し寂しい寂しいあの味だ

甘い声を忘れさせる

寂しいあの味だ