一つの躯に
二つの人格(こころ)宿し
そうして彼女等は
其の世に生み落とされた
さ迷える瞬間(とき)も
瞳閉ざす瞬間(とき)も
何時だって二人は
永久(えいえん)の絆

姉と成りし人格(こころ)は
次第に暗き闇を覚えた
一つに二つは
本来在らざるべき生命(かたち)
困惑の周囲
恐怖の視線
自ら生命(かたち)成した
両親にまで遂に見離され

そして
憎しみ 怒り 恨み 識り
破壊の術(すべ)を覚え
抑圧された
永い苦しみの意を投げる
刺し貫き 抉り出し
其れでも消えない憎悪の念



一つの形骸(からだ)に
二つの人格(こころ)宿し
そうして彼女等は
其の世に産み堕とされた
彷徨える時も
眸(ひとみ)鎖(とざ)す時も
何時だって二人は
永遠の紲(きずな)

妹なる人格(こころ)は
次第に熱き恋を憶えた
曇り無い笑顔
強く焦がれる其の想いは
手に入れる迄は
終わりはしない
愛される為だけに
偽りの微笑み絶やさぬよう

そして
裏切り 妬み 怨み 知り
破壊の術(すべ)を覚え
抑圧された
長い愛しさの意を投げる
斬り裂き切り 流れ出し
其れでも滅(き)えない恋慕の念



そして
淡い恋の畢(お)わりを悟(し)り
破戒の術(すべ)を探し
抑圧された
昏(くら)い愛憎の意を投げる
引き裂かれて痛み出す
其れでも消えない彼への愛

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

LoVE illNess

自分にしては物語的に書けた気がしています。
二重人格の少女のお話ですねー。





『お父さん、お母さん。
 私とお姉ちゃんの為に、死んで。』





閲覧数:105

投稿日:2010/02/28 16:38:56

文字数:568文字

カテゴリ:歌詞

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