退廃的な感情、感傷
吹き付ける風みたいに痛くて
仰いだ空に描かれる星座
こじつけにしか見えなくて

例えば僕が空を飛べたって
空の星に手は届かないや
澄んだ空気 冬の空
吐いた息が凍る

モヤになって もう嫌になって
白息みたいに漂って
もう嫌になって もう要らないって
全部投げ捨てた

例えば僕が空を飛べたって
この手はどうせ届かないから
諦めたっていいんじゃない?
足掻くのだって疲れたんだ



意地になって便り、縋って
意固地な姿が恥ずかしくなって
追い続ける姿が僕には眩しくて
ふいと目を反らす

例えば僕が空を飛べたって
どうせ君だって信じないんだ
構うものか 見上げた空
雲の背に隠れた


ああ、もう…………
どうしてそんなに頑張ってるの
傷ばかり増えて、得るものなんて何一つなくて
それでもいつか叶うって
君は、笑うんだ

「僕は実は空を飛べるんだ」
僕を見上げる君の驚く顔
「そんなの嘘だ、飛べるはず無いじゃん」
分かっていたさ、模範解答
「嘘じゃないさ、僕は飛べるんだ」
信じなくたっていい、僕の独り善がりな独白擬き



例えば僕が空を飛べたって
世界が変わる筈もなくて
それでも大きく羽ばたこうか
空飛ぶ僕と 冬の空

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

空飛ぶ僕と冬の空

廃れた世界と輝く君と──
そして誰にも届かない、ささやかな力を持った僕の──


夢は叶えるよりも見ている方が幸せらしいです。
でも、それでも叶えたいと思って奔走する姿、そしてその過程とは何物よりも得難く、そして尊いのだと思います!!
そんなの姿をひん曲がった視点で見ている一人の歌。
──だといいなぁ

閲覧数:96

投稿日:2017/03/04 17:26:39

文字数:522文字

カテゴリ:歌詞

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